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建設の話から完成までにおよそ一世紀かかった聖イシュトヴァーン大聖堂


掲載日:2017/11/16 テーマ:観光地・名所 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 教会 美しい 歴史


建設年数は実質なんと54年

聖イシュトヴァーン大聖堂の正面入り口 聖イシュトヴァーン大聖堂の正面入り口

ヨーロッパの町では、かならずと言っていいほど教会が観光ポイントに含まれている。どこの教会も立派な造りで入口や内部の装飾が美しい。ここブダペストにもたくさんの教会があり、ドナウの左岸ペスト地区には町を代表する聖イシュトヴァーン大聖堂が聳えている。19世紀半ばから50年以上の歳月をかけて建設された大聖堂で、ここにはハンガリー建国の父であり、キリスト教の布教に生涯を費やして後に聖人に列せられたイシュトヴァーン国王が奉られている。両側に聳える2本の尖塔は80メートルもあるが、中央のドームはそれよりも高い96メート。ブダペスト最大の聖堂であるのはもちろんのこと、ハンガリーではエステルゴムに次いで2番目に大きな大聖堂である。外壁の細かい彫刻やレリーフに目を奪われるが、建設計画から完成までには長い道のりがあった。

ドナウ川の大洪水が大聖堂建設を促す

祭壇には聖イシュトヴァーンの像が立つ 祭壇には聖イシュトヴァーンの像が立つ

ブダペストは1873年に誕生した都市であり、それまではブダとペスト、もうひとつオーブダという3つの独立した町だった。ペストは今でこそ繁華街が広がる賑やかな地区だが、中世ではブダの丘に城や教会が建てられていったのに対し、ペストは畑の広がる平地だった。19世紀になるとペストも発展し、教会建設の話が持ち上がる。なかなか進まずにいるうち、1838年、大洪水に見舞われた。この時、ペストの住民は平らなペストの中でも少し高くなった所に避難して難を免れた。大洪水の後、人々は神に感謝し、その場所に大聖堂を建設することを誓った。寄付金集めに時間が掛かっている間にハンガリー革命が起こるなど、計画は遅れ、やっと建設に取り掛かったのは1851年のことである。

大聖堂建設に関わった3人の建築家

ハンガリーの王冠を誰に託せばよいか、聖母マリアに尋ねるイシュトヴァーン国王 ハンガリーの王冠を誰に託せばよいか、聖母マリアに尋ねるイシュトヴァーン国王

最初に大聖堂を手掛けたのはヨーゼフ・ヒルド(Jozsef Hild 1789〜1867)。19世紀前半のハンガリー最大の建築家で教会建築を得意とし、エステルゴムの大聖堂も彼が手掛けている。ペストの大聖堂建設は1851年から始まったが1867年にヒルドが他界すると、その後を継いだのがミクローシュ・イブル(Miklis Ybl 1814〜1891)だった。彼はブダペストの国立歌劇場を建設したことで知られ、1860年代はハンガリー各地に多くの作品を残している。イブルはヒルドの設計ミスを発見したが手遅れで1868年に中央ドームが崩壊。その再建に年月を費やした。イブルが亡くなってからの14年間は、ウィーンの名建築家テオフィル・ハンセンに師事したヨーゼフ・カウザー(Jozsef Kauser 1848〜1919)が最後の仕上げに取り組み、やっと大聖堂は1905年に完成した。

内部でイシュトヴァーンの偉業を知る

聖イシュトヴァーンの「聖なる右手」が奉られている小部屋 聖イシュトヴァーンの「聖なる右手」が奉られている小部屋

聖堂の中は厳かな雰囲気に包まれている。祭壇には聖イシュトヴァーンの像が、ハンガリーのシンボルである二重の十字架(宗教と政治を表す)を手に立っており、背後にはイシュトヴァーンの生涯を描いたレリーフがある。聖堂右脇には、後継ぎで一人息子のイムレ王子を狩りの事故で失い、この王冠を誰に託せばよいのかイシュトヴァーンが聖母マリアに尋ねている壁画が見られる。祭壇の左側から裏手に行く通路があり、奥に聖イシュトヴァーンのものとされる「聖なる右手」のミイラが奉られている。コインを入れると聖なる箱に明かりがつくようになっているが、なかなか判り難い。建国の父であり後に聖人に列せられたハンガリーの初代国王イシュトヴァーン。国家建設がいかに大変なものか、ここを訪れると彼の苦労と偉業が解る。

5.データ

正面の広場から眺める聖イシュトヴァーン大聖堂 正面の広場から眺める聖イシュトヴァーン大聖堂

聖イシュトヴァーン大聖堂
Szt Istvan Bazilika)
住所: Szent Istvan ter 1、1051 Budapest
電話:336-1-311-0839
開館時間:月曜から金曜は09:00〜17:15、土曜は09:00〜13:00、日曜は13:00〜17:00
アクセス:地下鉄1号線バイチ・ジリンスキィ通りBajcsy-Zsilinszky ut 徒歩2分、あるいは地下鉄3号線アラニ・ヤーノシュ通りArany Janos u. 徒歩3分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/11/16)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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