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海外現地発ガイド通信

様々なエピソードが生まれ、映画の撮影にも使われたブダペストのくさり橋


掲載日:2018/02/15 テーマ:映画のあの場所 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: ロケ地 絶景 素晴らしい 美しい 夜景


セーチェーニ伯爵が私財を投じで建設した橋

ブダ側から眺めるくさり橋。橋を渡った突き当りに旧グラシャム宮殿(現在は最高級豪華ホテル)がある。 ブダ側から眺めるくさり橋。橋を渡った突き当りに旧グラシャム宮殿(現在は最高級豪華ホテル)がある。

世界に素晴らしい橋、興味深い橋はたくさんあるが、ブダペストのくさり橋ほど美しい橋はなかなか無いであろう。橋の建設にアイバーチェーンを使っていることや、夜間の照明が鎖の様に連なって見えることからくさり橋と呼ばれている。正式名称は「セーチェーニくさり橋」。セーチェーニとは橋を架けたハンガリー貴族の名前だ。橋ができるまで、ブダとペストの往来はドナウ川に舟を並べた浮橋を使っていたが、冬場は天候が悪いと取り外されることがあった。1820年、セーチェーニ伯爵は父親の危篤を受けてブダへ行こうとしたが悪天候のため浮橋が撤去され、父親の死にも葬儀にも間に合わなかった。これを機に伯爵は私財を投げ打って橋の建設を決意する。完成したのは1849年のこと。全長380メートルの、ハンガリーでドナウ川に架けられた最初の橋だった。

果たしてライオンには舌があるのだろうか

ブダ側橋の袂に座るライオン。ペスト側に国会議事堂が見える。 ブダ側橋の袂に座るライオン。ペスト側に国会議事堂が見える。

橋の袂、ブダ側に左右2頭、ペスト側に左右2頭のライオンが座っている。大きくて立派なライオンの石像だ。ところが橋が完成した時、町の人々は「ライオンに舌がない!」と騒ぎ始めた。製作者のマルシャルコー・ヤーノシュは皆から揶揄われたことに耐えられず、ドナウ川に身を投げて自殺した、と伝えられている。今日では、ライオンには舌がある、と言うブダペスト市民もいる。ライオンは4頭とも口を開けているので覗いてみたいと思うのだが下から口の中は見えない。台座に登れば判りそうだが、高すぎて登ることができず不明のままだ。それはともかくとして、このくさり橋はいつ、どこから眺めても美しい。夕景ならペスト側からブダの王宮を背景に眺めるのがよく、昼間ならブダ側からグラシャム宮殿や国会議事堂を背後に眺めるのがよいであろう。

『暗い日曜日』でしばしば登場するくさり橋

ペスト側から、王宮を背景に眺めるくさり橋 ペスト側から、王宮を背景に眺めるくさり橋

ブダペストを舞台にした映画と言えば1999年公開のドイツ・ハンガリー合作映画『暗い日曜日』がある。レストラン経営者のラースローと女給のイロナ、ピアノ弾きのアンドラーシュ、店の顧客だったドイツ人のハンスが繰りなす物語で、主題歌の『暗い日曜日』は英語の「グルーミィ・サンデー」やフランス語の「ソンブレ・ディマーンシュ」で知られている。この曲は1933年にブダペストのレストラン、キシュピパでピアノを弾いていたセレシュ・レジェーが作曲し、レストラン経営者のラースローが詩を書いたもので、甘く物悲しい旋律は世界中でヒットした。映画では、美しいイロナに失恋したハンスが自殺しようと夜のくさり橋からドナウ川に飛び込むシーンがある。丁度通りかかったラースローに引き上げられ、元気付けられてハンスはドイツへ帰っていく。

ラストシーンで様になるくさり橋

王宮の丘からくさり橋を眺める 王宮の丘からくさり橋を眺める

ハンスが再びブダペストにやって来たときはナチス親衛隊の幹部になっていた。物語は複雑に展開し、ハンスは命の恩人ラースローを、彼がユダヤ人であるがために強制収容所へ送ってしまう。そして時は流れ、80歳の誕生日を祝いに再びブダペストを訪れたハンスは、イロナの息子が継いでいる思い出のレストランで突然死する。遺体を乗せた車がくさり橋のドナウ河畔を走っていくラストシーンが印象的だ。建設当初から数々のエピソードが生まれたくさり橋。ブダペストの象徴であり、ブダペストが舞台の映画には必ず何度も登場する。早朝、午前中、午後、夕景、夜景、とそれぞれ違う姿を見せてくれるくさり橋。場所によっても美しさが異なるので、ドナウ河畔の左右からはもちろんのこと、王宮の丘やゲッレールトの丘へも登って眺めてみよう。

データ

王宮の丘を背景に眺めるくさり橋の夜景はこの上なく美しい 王宮の丘を背景に眺めるくさり橋の夜景はこの上なく美しい

くさり橋へのアクセス
ペスト側では;
地下鉄1号線のヴェレシュマルティー広場Vorosmarty terから徒歩4分
トラム2番 セーチェーニ・イシュトヴァーン広場Szechenyi Istvan ter 下車
ブダ側では;
トラム19番、41番 クラーク・アダム広場Clark Adam ter下車

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/02/15)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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