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海外現地発ガイド通信

多くの文化人を惹きつけたブダペストのカフェ・ツェントラル


掲載日:2019/04/08 テーマ:世界のカフェ 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: コーヒー 街歩き 歴史


こんなカフェがブダペストにあった

壁のインテリアになっている男性はエンドレ・アディという有名なハンガリーの詩人で評論家 壁のインテリアになっている男性はエンドレ・アディという有名なハンガリーの詩人で評論家

1867年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が発足して以来、ブダペストは急速に発展してウィーンに負けず劣らず垢抜けた街になった。ブダペストではカフェの文化もウィーンと同じように広まり、中心部にはウィーン風のカフェが続々と出現した。その多くは社会主義時代に姿を消してしまったが、国営になっても地道に営業を続けて何とか持ちこたえたカフェがいくつかある。その一つがここ、ツェントラルだ。青色の地下鉄3号線フェレンツィエク・テレFerenciek tereから徒歩2〜3分の比較的静かな場所にある。近くに観光名所があるわけでもないが店には時おり観光客の姿も見られ、外国語が聞こえてくる。それでも圧倒的に多いのは常連客らしい地元の人たちだ。創業は1887年、と130年以上の歴史があり、店内には当時の写真が飾られている。

伝統的カフェの条件の一つは、角地にあること

入って右側は白いクロスが掛けられたテーブルが並ぶレストランホール 入って右側は白いクロスが掛けられたテーブルが並ぶレストランホール

中に入ると左右2つのホールに分かれ、右がきちんと食事をする人のためのレストラン、左が軽食やケーキを食べる人のカフェになっている。窓席を多く設けるためにカフェは角地に建てられることが多かった。このツェントラルの様に入口が角にあり、左右に分かれてテーブル席があるという造りだ。地元の雰囲気を味わうなら左手のカフェ席に座ろう。重々しいインテリアは19世紀末の雰囲気を伝えてくれる。当時のブダペストには、なんと600軒あまりのカフェがあったという。第一次世界大戦後にハンガリーはオーストリアと分かれ、第二次世界大戦後には社会主義国となった。社会主義時代が終わり、生き残ったツェントラルは1999年に経営新たに再出発する。西側資本による新しいカフェにずっと押され気味だったが、2015年に店内を修復すると急に客が増え、若者や観光客も訪れるようになった。

昔と同じ様に何時間でも居座ることができる

グラデーションが美しいグラス入りのメランジュ グラデーションが美しいグラス入りのメランジュ

ツェントラルに置かれた新聞と雑誌の種類は合わせて65種類ほど。ドイツ語やフランス語の新聞、雑誌もある。一杯のコーヒーで何時間ねばっても追い立てられることなく、数分であろうが何時間であろうが居心地の良さは同じだ。伝統的カフェの定番である、泡立てたホットミルクが入ったメランジュを頼むと、蜂蜜入りか?と聞かれる。「では、それで」と言うと、出てきたのはグラスに入ってグラデーションになったコーヒー。蜂蜜は一番底に沈んでいる。ハンガリーの名産である蜂蜜を入れるのはいかにもハンガリー的だ。このハチミツがコーヒーと微妙に相性が良くて美味しい!コーヒーの値段は700〜1200Ft.(1Ft.約0.5円)、ケーキも800〜1000Ft.と、ハンガリーにしてはかなり高め。この値段でも顧客らしき人が多いのは居心地が良いからなのか。パソコンを開いて仕事をする人もいて、皆かなり長居をしている。

芸術家や文化人がカフェに集っていた時代

店の歴史を物語る、『ニュガト』と『ア・ヘート』に関するコーナー 店の歴史を物語る、『ニュガト』と『ア・ヘート』に関するコーナー

ブダペストのカフェはかつて文化人の溜まり場だった。作家、評論家、写真家、音楽家、画家などがカフェに集った。先ほどから気になっていた大きな写真のエンドレ・アディは、20世紀初頭に活躍していた有名な詩人&評論家で、彼はツェントラルに入り浸っていた。『ニュガト』(西方)という雑誌の編集もしており、当時の政治や社会を痛烈に批判し続けた。保守派からは非難されたが急進派からは熱狂的な支持を受け、今も国民的詩人として人気がある。ツェントラルでは入口の真向かいに、カフェ文化が盛んだった頃の文芸誌『ニュガト』や『ア・ヘート』(週)に関する展示コーナーがあり、編集に関わった人たちの写真も飾られている。皆、ここツェントラルの常連だった。カフェ文化の黄金時代を思い浮かべるのに最適な場所、ツェントラル。是非一度、訪れてみよう。

データ

戦災を免れ、建物も昔のままのカフェ・ツェントラル 戦災を免れ、建物も昔のままのカフェ・ツェントラル

カフェ・ツェントラル
Cafe Central

住所:Karolyi utca 9. H-1053 Budapest
電話:+36 1 266 2110
オープン時間:毎日08:30〜23:00
アクセス:地下鉄3号線のフェレンツィエク・テレFerenciek tere駅より徒歩3分
www.centralkavehaz.hu

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/04/08)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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