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海外現地発ガイド通信

オーストリア皇妃エリザベートの足跡をブダペストでたどる


掲載日:2020/04/10 テーマ:歴史 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: 街歩き 教会 公園


ハンガリー贔屓で有名だったエリザベート

エルジェーベト橋の袂にある、気品に満ちたエリザベートの座像 エルジェーベト橋の袂にある、気品に満ちたエリザベートの座像

オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの妃エリザベートは、オーストリア皇妃でありながらハンガリー王妃でもあった。オーストリアは1867年にハンガリーと二重帝国を締結し、フランツ・ヨーゼフとエリザベートはオーストリア帝国の皇帝夫妻であり、同時にハンガリーの国王夫妻となった。ハンガリー贔屓で知られるエリザベートは、ハンガリーがオーストリアの支配下にあるのではなくオーストリアと同等であることを望み、二重帝国となるよう皇帝に働きかけたとされている。そんなこともあってハンガリーでエリザベートは大人気。おそらくエリザベートの人気はハンガリーが世界で最も高いと思われる。エリザベートはハンガリー語でエルジェーベト。ブダペストの中心部にはエルジェーベト広場があり、ドナウ川にはエルジェーベト橋が架かっている。

ハンガリーの民族衣装で戴冠式に望む

マーチャーシュ教会2階の宝物館にあるエリザベートの胸像 マーチャーシュ教会2階の宝物館にあるエリザベートの胸像

1903年に完成したエルジェーベト橋は装飾的な非常に美しい橋だったが、第二次世界大戦で爆破されてしまった。再建された現在の橋は一般的な吊り橋だが、ブダ側の橋の袂にエリザベートの座像がある。1867年6月、フランツ・ヨーゼフとエリザベートは王宮の丘にあるマーチャーシュ教会でハンガリー国王・王妃として戴冠した。この日のために戴冠ミサ曲を作ったフランツ・リストはエリザベートを見て「こんなに美しい女性を見たことがない!」と娘のコージマ(リヒャルト・ヴァーグナーの妻)に書き送っている。この時の様子を描いた大きな絵がゲデレー城に飾られている。戴冠式でフランツ・ヨーゼフはハンガリーの軍服を、エリザベートはハンガリーの民族衣装を基調にしたドレスをまとっていた。マーチャーシュ教会の2階にある宝物館には戴冠式の姿をしたエリザベートの胸像が置かれている。

ブダペストでは自由に外出していたエリザベート

ブダペスト国立歌劇場、舞台の左袖上部にあるシシィ・ロージェ ブダペスト国立歌劇場、舞台の左袖上部にあるシシィ・ロージェ

ブダペスト郊外にあるゲデレー城がフランツ・ヨーゼフ国王夫妻の居城となった。フランツ・ヨーゼフはオーストリア帝国で次々に発生する諸問題に対応するためハンガリーに留まることはなかったが、エリザベートは多くの時間をゲデレー城で過ごした。ゲデレー城からブダペスト市内までは今日でも郊外電車で40分ほどかかる。かなりの距離があるにもかかわらずエリザベートはしばしばブダペストまでやって来た。甘いものが好きだった彼女は有名なコンディトライ(菓子店)ジェルボーが気に入っており一人で、あるいは娘のギーゼラを連れてよく訪れていた。エリザベートはブダペストのオペラ座へもお忍びで通っており、皆とは離れて一人で観劇していた。その場所は3階、舞台の左袖上にあるバルコニーで、そこは今日「シシィ・ロージェ」と呼ばれている。お忍びと言えども気が付いた市民は多かったことであろう。

エリザベートが最後に着ていた黒い服が博物館に

かつてゲデレー城の敷地、今日市民に開放されたエルジェーベト公園に立つエリザベートの銅像 かつてゲデレー城の敷地、今日市民に開放されたエルジェーベト公園に立つエリザベートの銅像

エリザベートはゲデレー城で三女のマリー・ヴァレリーを出産した。ハンガリー国民は王女の誕生を心から祝福した。この直後にエステルゴムを流れるドナウ川に架けられた橋は王女の誕生を記念してマリー・ヴァレリー橋と命名されている。ルドルフ皇太子はこのとき10歳。この後にゲデレー城で幼い子供たちと過ごした数年間は、エリザベートにとって最も幸せな日々であったに違いない。ゲデレー城は広い敷地の中にあり、現在はそのほとんどが市民の公園になっている。公園の中ほどに遠くを見つめて微笑んでいるエリザベートの銅像が立っている。幸せな彼女をそのまま描いているようだ。1898年9月、エリザベートはスイスを旅していた時にアナーキストの刃に倒れた。付き添っていたハンガリーの女官がそのとき着ていたエリザベートの服を大切に持ち帰り保管した。現在、その服はブダペストのハンガリー国立博物館に展示されている。

データ

ブダペストのハンガリー国立博物館内、順路の最後の方にエリザベートが暗殺されたときに着ていた服が展示されている ブダペストのハンガリー国立博物館内、順路の最後の方にエリザベートが暗殺されたときに着ていた服が展示されている

マーチャーシュ教会 Matyas templom
月曜から金曜 9:00〜17:00
土曜、日曜 13:00〜17:00
入場料:1800フォリント

国立博物館 Nemzeti Muzeum
火曜から日曜10:00~18:00
月曜休館
入館料:2600フォリント

国立歌劇場
現在修復中で見学不可

ゲデレーのエリザベートの銅像へは、ゲデレー城への駅ゲデレー・サヴァッチャーク・テールの1つ手前のゲデレー・エルジェーベト・パークで降りると近い

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/04/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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