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海外現地発ガイド通信

保険会社として建てられた華麗なアールヌーヴォーの館 / ニューヨーク・パレス・ブダペスト


掲載日:2020/06/12 テーマ:憧れホテル 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: カフェ セレブ 一度は行きたい 美しい


グラビア1ページを独占した世界一美しいカフェ

ニューヨーク・パレスのエントランス部分に施された美しい彫像 ニューヨーク・パレスのエントランス部分に施された美しい彫像

ベルリンの壁が崩壊したとき、東欧諸国の中でいち早く西欧化したのがハンガリーだった。ハンガリーは早い時期から自由経済を導入しており、西側への往来も比較的緩かった。ベルリンの壁を押す切っ掛けとなったのが、ハンガリーのショプロン郊外で行われた「ヨーロッパ・ピクニック」と称する集会であったことは知られている。壁崩壊後はプラハやブダペストが世界に紹介され、その中でブダペストのカフェ・ニューヨークは“世界一美しいカフェ”として大きな記事になった。グラビアの1ページを飾った写真は装飾的な大理石の壁、波打つ柱、レトロなシャンデリア、見事な天井画などなど・・・。誰でも東欧へ旅行できるようになると、世界中から多くの観光客がブダペストを訪れ、カフェ・ニューヨークにやってきた。皆、一歩中に足を踏み入れると立ちすくんでインテリアの美しさに見とれていた。

写真だけ撮って立ち去る観光客が続出

1階がカフェ、半地下階がレストランのニューヨーク・カフェ 1階がカフェ、半地下階がレストランのニューヨーク・カフェ

ブダペストなのに何故ニューヨークなのか。それはニューヨークの保険会社が建てた建物だったから。1894年にオーストリア=ハンガリー二重帝国の建築家アラヨシ・ハウスマンによって建てられ、基本的にはネオ・バロック様式のどっしりとした建物だったが、随所にアールヌーヴォーの要素が見られた。大環状線エルジェーベト通りに面した角にカフェが造られ、保険会社に因んでカフェ・ニューヨークと名付けられた。社会主義時代はカフェ・ハンガリアと名を変えて生き延び、壁崩壊後は再び元の名に戻される。多くの観光客が入れ替わり押し寄せて写真だけを撮って帰っていくため、営業の妨げになるとしてカフェを利用しない人の立ち入りを断っていた時期もあった。建物全体の老朽化が問題になり、大々的な修復と改装工事が行われることに。2001年から工事が始まり、カフェは休業に。

中庭が、高く吹き抜けた豪華ロビーに様変わり

ロビーに置かれているソファーなど、インテリア全てにラグジュアリーな雰囲気が漂う ロビーに置かれているソファーなど、インテリア全てにラグジュアリーな雰囲気が漂う

観光客はカフェの再開を待ちわびていた。休業から5年の最月を掛けてやっと工事が終わり、建物全体がホテルになって2006年にオープン。以前は建物の中央に中庭があり、各階に異なる企業が入っていた。リニューアル後に大きく変わったのは、中庭を建物の内部に取り入れたこと。天井をガラスで覆い、中庭は1階から5階までの吹き抜けロビーになった。ホテルのエントランスから入って来ると、広く吹き抜けた豪華なロビーが迎えてくれる。通常はホテルに入ると正面にレセプションがあって大きなカウンターで宿泊手続きを行うが、ここではロビーの端に数台設けられた一人用のミニデスクでチェックインやチェックアウトを行う。“貴方のためにだけこのデスクがあります”、という雰囲気だ。スタッフたちはもちろん、みな笑顔を絶やさず接客に応じている。

宿泊客は素晴らしいインテリアのレストランで朝食を楽しめる

ネオ・バロック様式で建設されたニューヨーク保険会社の建物は今も当時と同じ美しい姿でエルジェーベト通りに佇んでいる ネオ・バロック様式で建設されたニューヨーク保険会社の建物は今も当時と同じ美しい姿でエルジェーベト通りに佇んでいる

各階の吹き抜けに面して回廊が巡らされ、客室へのドアがこの回廊部分にある。つまり全ての部屋がエルジェーベト通りやドハーニー通りなどに面しているので窓からの眺めが良い。カフェはホテルの所属となり、名前をニューヨーク・カフェと変えてオリジナル通りに修復された。観光客は今までと同じく通りに面したドアから入ることができる。季節の良い時は、エルジェーベト通りに朝から順番待ちの列ができることもしばしば。ホテルのロビーとカフェが繋がっているので宿泊者は自由に行き来できる。ロビー寄りの半地下フロアにあるレストランは、照明が控え気味で独特の雰囲気がある。宿泊客はこの素晴らしいレストランでビュッフェスタイルの朝食をとることができるのだ。カフェだけの利用もよいけれど、是非、一度は泊まってみたいニューヨーク・パレスである。

データ

ネオ・バロック様式の外観に比べ、客室は全体にスッキリとしたモダンなインテリア ネオ・バロック様式の外観に比べ、客室は全体にスッキリとしたモダンなインテリア

ニューヨーク・パレス・ブダペスト
New York Palace Budapest

住所:Erzsebet krt. 9/11, 1073 Budapest
Tel. +36 1 886 61 11
Fax. +36 1 886 61 92
宿泊料:140ユーロ〜 (季節と曜日、部屋のカテゴリーによって異なる)
customer.nypalace@dahotels.com
https://www.dahotels.com/new-york-palace-budapest/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/06/12)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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