熱々スープが食べられる中欧

私は熱々の汁物が大好きです。日本食はもちろんのこと、中国や韓国の料理も熱々のスープが豊富でいいですよね。ですから、私の住むスペインでは猫舌の人が多くてスープがぬるいのが不満なのです。さて、最近中欧がマイブームの私、どの国もスープが充実している点がとても気に入っています。狭いエリアですからどの国にも同じようなスープがあったり、その国ならではの珍しい名物スープもあります。久しぶりのグルメ対決は、中欧の熱々スープ対決といきましょう。

グルメ対決!! 中欧はおいしい“熱々”スープの激戦区 グルメ対決!! 中欧はおいしい“熱々”スープの激戦区

中欧のスープの王道はハンガリーの「グヤーシュ」

ハンガリー料理といったらまず浮かぶのは、パプリカの効いた具だくさんのスープ「グヤーシュ」です。肉や野菜がごろごろ入ったグヤーシュは、スープというよりシチューといった方がいいかもしれません。これ一皿だけでもお腹がいっぱいになるボリュームです。現地ではパンと一緒に食べますが、白いご飯が恋しくなる味です。煮込まれた肉の柔らかさと野菜の旨みにノックアウトされた私が、ブダペスト滞在中「1日1グヤーシュ}を欠かさなかったのはいうまでもありません。

珍しい酸っぱいスープ、ポーランドの「ジュレック」

ジュレックは、発酵したライ麦の上澄み汁「ザクワス」を入れて作る白いスープです。もったり滑らかな舌触りとさわやかな酸味が特徴で、一度食べたら病みつきになる不思議な美味しさ。ポーランドの国民食ジュレックは、同じ発酵調味料である味噌を使った味噌汁のような存在といってもいいでしょう。具はソーセージとゆで卵で、パンをくり抜いた器に入れて供するレストランもあります。私はスーパーでジュレック味のカップスープをまとめ買いして帰りました。

デートの前は禁止!? ニンニクたっぷりチェコの「チェスネコヴァー」

チェコのスープといえばビーフシチューのような「グラーシュ」が有名ですが、熱々で食べるスープの醍醐味を味わうなら、チェスネコヴァーでしょう。ニンニクがたっぷり入っていて、ひと口飲めばニンニクの風味がぐわっと鼻腔に広がります。スペインのニンニクスープ「ソパ・デ・アホ」より私はこちらが好み。チーズとクルトンが別皿で出てきたら、それを加えていただきます。恋人と一緒に食べるならいいけど、このスープを食べてからデートに行くのはおすすめしません。

クリスマス以外もいつも食べたいスロバキアの「カプストニツァ」

スロバキアの田舎の食堂で激安定食に付いていたスープ、それがカプストニツァでした。ドイツをはじめ、中欧でよく食べられる発酵酢キャベツ、ザワークラウトとクロバサ(チョリソーのようなソーセージ)、きのこが入ったちょっと酸味のあるスープです。これがあまりにも美味しくて、その定食屋に3回通ったくらいです。クリスマスの料理だそうですが、レストランのメニューにもふつうに載っています。極私的中欧熱々スープチャンピオンは、このカプストニツァの圧勝。ザワークラウト好きな人は絶対食べてみてください!!