伝統的なカフェ文化を持つ国ハンガリー

ハンガリーのブダペストを歩いていると、素敵なカフェをたくさん見かけます。19世紀の後半にカフェ文化が花開いたブダペストには、その当時に創業し、社交の場としてこの街の文化を担ってきた、クラシックな雰囲気の漂うカフェがいくつもあります。気の置けないカジュアルなカフェもいいですが、高い天井にシャンデリアがきらめく伝統的なカフェで、美しいソファーに座ってコーヒーを一杯飲みながら一息つくと、なんだかとても贅沢なひとときを過ごしている気分になれます。

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日本人好みのスイーツがいっぱい

当然ハンガリーの人たちはスイーツも大好き。カフェのショーケースにはケーキやチョコレートがずらりと並んでいます。パリやバルセロナのケーキは、小ぶりでフルーツの載ったタルトや濃厚なチョコレートケーキが多いですが、ハンガリーのケーキはスポンジを用いたものが多く、甘さも控えめ。日本人の好みに合う味だと思います。特に秋から冬に出回る栗を使ったケーキはおすすめです。大の栗好きで、ブダペストで栗のケーキを食べるのを楽しみにしていた私は、裏漉しした栗に生クリームを載せた『ゲステニェピュレー』にはまりました。

毎年、国のお誕生日ケーキを考えます

ここからが面白いのですが、ハンガリーの人たちは、自分たちの国の誕生日をケーキでお祝いします。8月20日はハンガリーの建国記念日ですが、毎年「Orszag tortaja (国のケーキ)」がコンクールで決められ、優勝したケーキは国公認の“国のお誕生日ケーキ”として、建国記念日のお祝いのお祭りの場で初めて食べることができるのです。このイベントは2008年に始まりました。2013年はハチミツのムースとクルミのケーキ「Milotai mezes grillazstorta」が、2014年はチョコレートムースとホワイトチョコレートムースを重ねた「Somloi revolucio」が選ばれました。

2015年はどんなケーキが選ばれるか楽しみ!!

国のために毎年誕生日ケーキを考えるなんて、なんだか素敵ですね。この「国のケーキ」のレシピは公開されるので、どこのケーキ屋さんでも作って売り出すことができます。1年で消えてしまうものもあれば、人気があってずっと残るものもあります。私が2015年の1月にブダペストで入ったカフェには2012年から14年のケーキが並んでいて、それぞれに「××年の国のケーキ」と記されていました。2015年はどんなケーキが選ばれるのでしょう。みなさんもハンガリーのカフェに入ったら是非その年の「国のケーキ」を味わってみてください。