ドナウの真珠ブダぺストは、舞台が最高です!

ハンガリーのブダベストでは、2013年にエルケル劇場の改修工事が終了し、国立オペラ劇場とエルケル劇場の2カ所でオペラやバレエ、コンサートが観られるようになりました。この結果、毎日とまではいかないまでも、公演回数がかなり多くなりましたので、ご自身の旅の都合に合わせて、かなりの確率で、舞台公演が観られるわけです。これはうれしいですね。なによりハンガリーは、オペラなどの価格が安いことで知られています。安いものなら、2000円弱程度で観られるのです。ブダぺストへ来たなら、公演を見に行く。これはとっておきの旅の贅沢に他なりません。「Budapest Concert」のWEBページでは、「ハンガリー国立歌劇場」のページから、年間を通して、国立オペラ劇場、エルケル劇場の演目と空席状況が確認でき、予約が入れられるので便利です。

ドナウの真珠、ブダぺストのオペラ劇場で建築と舞台を愉しむ ドナウの真珠、ブダぺストのオペラ劇場で建築と舞台を愉しむ

ハンガリー国民の物語と、二つの劇場

二つの劇場のうち、とくに国立オペラ劇場は、必見です。建設されたのは1884年。建築家はハンガリー人のイブロ・ミクローシュ。壮麗な外観だけでなく、内部の絨毯、タイルの模様、天井画、バルコニー、廊下の曲線に到るまで見逃せません。金色と深紅に彩られた観客席は絢爛豪華そのものです。特徴は、舞台が奥に深いこと。1階席は緩やかな勾配になっています。この国立オペラ劇場の初演が『バーンク・バーン』。この話は、ハンガリー人なら誰も知っているものです。国を裏切るように贅沢三昧をしていた王妃を、その愛国心から殺してしまったバーンク総督の話なのです。今でも国の記念日には上演されるそうです。国立オペラ劇場の初演の指揮を取ったのがフェレンツ・エルケル。ハンガリーを代表する作曲家で国歌『賛称』も作曲しています。劇場の入口には彼の銅像が建てられています。

「ドナウの真珠」の本当の姿とは?

1953年に、エルケルを顕彰して建てられたのがエルケル劇場です。こちらはオペラ座と違って、殺風景なくらいにすっきりとした造りながら、曲線と木を多く用いた劇場内の衣装はすばらしく、味わい深いものになっています。日によっては、エルケル劇場のみの公演ですので、そんな日は、国立オペラ劇場で、15:00と16:00の2回、毎日内部見学ツアーが催行されていますので、建物だけでもご覧ください。行き帰りのいずれかは、地下鉄利用がお勧めです。地下鉄の駅のフォームや「OPERA」の表示など、いいデザインなのです。またいずれの劇場でも、幕間の休憩には、ハンガリー特産の甘いトカイワインをぜひお召し上がりください。そして劇場で公演を堪能した後、ドナウ川に行って見てください。なるほどこれが「ドナウの真珠」なのだと、夜のブダペストの美しさを見て、初めてその言葉の本当の意味を理解されるにちがいありません。