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ホロコーストの歴史がわかるヨーロッパ最大級のシナゴーグ。ブダペストのドハーニ街のシナゴーグへ


掲載日:2020/10/28 テーマ:歴史 行き先: ハンガリー / ブダペスト

タグ: ためになる 一度は見たい 一度は行きたい 史跡 歴史


第二次世界大戦前は、多くのユダヤ人が住んでいたブダペスト

3000人あまりを収容できるドハーニ街のシナゴーグ 3000人あまりを収容できるドハーニ街のシナゴーグ

映画で、ナチスによるユダヤ人迫害のシーンを観たりすることがあります。第二次世界大戦以前のヨーロッパで、ユダヤ人が多く住んでいたのはポーランドやハンガリー、チェコといった現在の中欧諸国でした。ハンガリーにも80〜90万人のユダヤ人が住んでおり、その首都ブダペストには大きなユダヤ人街がありました。そこに「ドハーニ街のシナゴーグ」と呼ばれているシナゴーグ(ユダヤ教の集会所)があります。今回はヨーロッパ最大級というこのシナゴーグを紹介します。

世界で3番目大きさというシナゴーグ

エルサレムとニューヨークに次ぐ、世界で3番目に大きなシナゴーグというこの建物が完成したのは、1859年のこと。19世紀後半になるとブダペストは、オーストリア=ハンガリー帝国の2つの都のひとつとして栄え、急速に人口が増えていきます。ユダヤ人も多い時には町の人口の2割ほどを占めていたと言います。それだけの人がいれば大きな集会所も必要でしょう。建物の外観は、非ヨーロッパ的(ビザンチン・ムーア様式)で、入り口の門の両脇に2本の塔がある姿は、イスラム教のモスクを連想します。チケットを買う前に入り口で、かなり厳重なセキュリティチェックがありました。ユダヤ人を狙ったテロ防止のためです。

広々とした空間を持つ集会所

建物の中に入るとその広さに驚きました。ドーム屋根の高さは43メートル。キリスト教会と違い、ユダヤ教のシナゴーグにはそれほど大きいものはありませんが、ここは違いました。このシナゴーグのホールには2964の座席があるとか。大きなオルガンが目に付きますが、リストやサン・サーンスといった音楽家がここで演奏したことが知られています。シナゴーグの建物には展示室も併設しており、こちらにはユダヤ教の祭具や聖書、その歴史を記したパネルなどが展示してありました。

迫害の歴史の爪痕が残る中庭

柳の木をモチーフに造られた「ホロコースト記念碑(生命の木)」 柳の木をモチーフに造られた「ホロコースト記念碑(生命の木)」

展示見学後、中庭に出ました。きれいに整備されていましたが、そこに人の名前が書かれた石板が並べられていました。第二次世界大戦中、ブダペストのユダヤ人街はゲットー(強制収容所)として周囲から隔離されていましたが、1944年の冬に寒さと飢えで亡くなった2000人あまりのユダヤ人がここに葬られました。本来、墓地は別にあるのですが、移動の自由もなく、仕方なくシナゴーグの中庭に埋められたのです。敷地の裏側には、柳の木をモチーフに造られた「ホロコースト記念碑(生命の木)」がありました。現代アートのようですが、この金属製の葉には犠牲になった人々の名前が刻んであるそうです。このシナゴーグはもちろん歴史的な建物ですが、同時に過去に起こったことを忘れず次の世代に伝える施設として、公開されているのでしょう。機会があれば寄ってみてください。

※この情報は2020年9月現在のものです。内容には変更があるかもしれないので、最新情報は該当のホームページなどでご確認ください

DATA

●シナゴーグ
[開館]10:00〜18:00(季節により早めに閉まることもある。金曜は16時まで)
[休館]土・日曜日
[料金]4000フォリント(約1500円)
[HP] www.greatsynagogue.hu/

※1フォリント=約0.34円。2020年10月時点。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/10/28)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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