- 前原利行
- 東京出身、神奈川在住。90年代半ばにバックパッカーで世界放浪したことをきっかけに、旅行ライターの道に。ガイドブック、雑誌、ウエブサイトなどで取材やライティング、編集を担当。行った国は90ヵ国以上だが、最近は国の数が増えないことと体力の低下に悩んでいる。他にも映画や音楽の仕事もちょこちょこしている。
出発エリアをに変更しました。
ブダペスト市内移動は街を見ながら移動できるトラムがオススメ
ハンガリーの首都ブダペスト。日本からの直行便は飛んでいませんが、トルコ航空やオーストリア航空、ポーランド航空などの乗り継ぎ便があり、わりとスムーズにいけます。今回はそのブダペストの交通について紹介しましょう。まずは空港から市内へのアクセスです。専用カウンターで申し込むエアポートタクシー(約2500円)や、市内なら同一料金で行く乗り合いのエアポートシャトル(約2000円)がありますが、公共交通機関では市バスと地下鉄が利用できます。市バス100E(約350円)は地下鉄カルビン駅、アストリア駅を通り、終点はデアーク・フェレンツ広場駅。ただしこのバスは、後述するBKK(ブダペスト交通センター)共通チケットが使えません。また、時間帯によっては道路が混み合います。
そこで私が利用したのは、市バスの200Eに乗り、終点のクーバーニャ・キシュペシュトで渋滞のない地下鉄3号線に乗り換えて市内中心へ向かうという方法です。この方法が一番料金的にもお得で、バス→地下鉄なので1回乗り換えのトランスファーチケット(約200円)で乗れます。ただし私はBKK乗り放題の「24時間券」(約600円)を利用しました。これは翌日の同じ時間までブダペスト市内の地下鉄、トラム、バス、トロリーバス、郊外電車(区間指定あり)に乗れる乗り放題券」です。買っておけば、いちいちチケットを窓口で買わなくてすむので、便利かつお得です。ちなみに1回乗車のシングルチケットは日本円にして約130円でした。
トラムのホームにある券売機。英語も選べる
市内を走るトラムやバスは一律料金で、どのドアからでも乗降できます。それより日本人が慣れないのは、切符を自分で打刻しなければならないこと。バスやトラムの刻印機は各乗降口に、地下鉄はホームに入る前にあります。これを忘れて検察員に見つかると高額の罰金が課せられます。検札は、私が観光していた間はほぼ毎日1回、日によっては数回ある時もありました。トラムやバスの場合は2人で乗り込んできてはさみ込むので、途中で逃げられません。捕まって罰金を払っている若者をよく見かけました。
ブダペストの市内交通機関の運行時間は、毎日だいたい4:30〜23:30です。朝は早いですが、夜も意外に早く終わるのでご注意ください。ただし、深夜バス、24時間運行の6番トラムなど、夜間も運行しているものもあります(本数は少ないですが)。あと「ヘーヴ」と呼ばれる郊外電車ではブダペストの市境を越えるとBKKの共通チケットが使えなくなります。センテンドレなどの郊外に行く場合は、あらかじめ終点までのチケットを買っておきましょう。
※この情報は2020年10月現在のものです。内容には変更があるかもしれないので、最新情報は該当のホームページなどでご確認ください
●BKK(ブダペスト交通センター)
[HP] bkk.hu/en/news/
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/11/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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