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海外現地発ガイド通信

世界遺産の小さな村ホッローケー


掲載日:2020/03/12 テーマ:世界遺産 行き先: ハンガリー / ホッローケー

タグ: かわいい 珍しい 癒し


人が住んでいる村としては世界で初めての世界遺産

黒い服の正装姿で教会から出てきた村の人たち 黒い服の正装姿で教会から出てきた村の人たち

20世紀の終わりまで全く無名だった小さな村ホッローケー。ハンガリーの北部、スロバキアと国境を接するノーグラード県にある。山に取り囲まれた小さな谷に開けた集落である。鉄道や幹線道路の開発には無縁の場所にあり、20世紀半ば以降の経済発展から取り残されていた。しかしそのお陰で社会主義時代に国が行った強制的な農業集団化には組み入れられることなく、独自の文化と姿を保ち続けることができた。貧しいままの状態で細々と暮らしていたこの村が、突然注目され始めたのは1987年に世界遺産に登録されてからのこと。2年後にベルリンの壁は崩壊し、ハンガリーは社会主義時代から比較的に外国人が旅行しやすい国だったため、この奥深い村にも外国人観光客が訪れるようになった。

中心通りが1つと、途中からの脇道が1つあるだけ

村でたった一つの教会で洗礼式を挙げた赤ちゃんとその祖父母 村でたった一つの教会で洗礼式を挙げた赤ちゃんとその祖父母

村の中心は木造の塔がある教会だ。オリジナル家屋は全て平屋であるため村では教会の塔が一番高い。今日は教会で何か行われていたのだろうか、数人の村人が出てきて帰っていくところだ。まだ中に人が残っているようなので覗いてみると、若い夫婦と赤ちゃん、そしてその赤ちゃんの祖父母が盛んに写真を撮っていた。赤ちゃんの洗礼式が行われていたのだ。先ほど帰っていったのは親戚や近所の人。村人の生活をそのまま垣間見ることができて何となくほのぼのとした気分になる。この教会の所から道は二手に分かれる。今、バス停から下って来た道はコシュート・ラヨシュ通り、そして右手の道はペテーフィ・シャーンドル通り。いずれも19世紀半ばのハンガリー革命で活躍した2人だ。この長閑な村と革命とは全く結びつかないけれど、こんな所にまで革命家の通り名があることで、改めてハンガリー独立精神の高さを知らされる思いだった。

観光客の増加に伴い年々お店が増えていく

店内には所狭しと籠や箒が並び、店の外にまではみ出している 店内には所狭しと籠や箒が並び、店の外にまではみ出している

ペテーフィ・シャーンドル通りは緩やかなカーヴを描いて再びコシュート・ラヨシュ通りと合流する。その先には城へ登る道が左手にあるが、あとは数軒の民家が並んでいるだけで村は終わりになっている。1999年に初めてホッローケーを訪れた時は、小さなレストランが2軒あるだけだった。そのレストランも、道に面した民家が食堂を兼ねているような素朴なものだった。もちろんショップなどは1軒もなかった。今はバス停の周りと、そこから教会までのコシュート・ラヨシュ通りに、こぢんまりとしたレストランや団体客も受け入れられる程の大きなレストランが数軒ある。土産物を売る店も道に沿っていくつか現れた。土産に最適なハンガリーの民芸品が主だが、近所の人が買いに来るのかな、と思うような実用的な物を売っている店もある。全てこの地域で作られているという。

支えたい、守ってあげたい村人の暮らし

店番をしながら静かに刺繍を続けている老婦人 店番をしながら静かに刺繍を続けている老婦人

ペテーフィ・シャーンドル通りで、家の前に机を出してテーブルクロスやナプキンなどを並べているおばあちゃんがいた。黒い服は民族服で老婦人の正装だ。並べている刺繍小物は全て自分で刺したという。ブダペストの土産物店で売っている刺繍小物より安いというわけではない。しかし同じような値段なら大量生産ではない、一つだけの品をここで買いたい。刺繍の小袋をひとつ買うと、婦人は「ケセネム・セーペン(ありがとう)!」を繰り返していた。現在、ホッローケー村には126軒の民家があり、そのうちの65軒が「ホッローケーの古い村とその周辺」として世界文化遺産に登録されている。住民の祖先はテュルク系遊牧民であるクマン人の流れを汲む、パローツ人というアジア系の人々だそうだ。現在はこの村に憧れて都会から移り住んだ人も増え、純粋なパローツ人は極わずかだという。保ち続ける景観、受け継いでいく文化。住民一人一人が意識している村だ。

データ

典型的なパローツ人たちの家は、土台が石造りで地下部分に倉庫があり、家は平屋建て、装飾的な木製バルコニーがある 典型的なパローツ人たちの家は、土台が石造りで地下部分に倉庫があり、家は平屋建て、装飾的な木製バルコニーがある

ホッローケー Holloko への行き方

夏場の5月から8月までは毎日、冬場の9月から4月までは土曜、日曜、祭日のみ、
ブダペストのスタディオーンStadion バスターミナルからホッローケー行の直通バスが1往復出ている
所要時間は約2時間
スタディオーン発 8:30
ホッローケー発 15:05
※夏の間に16:05発の場合もあるので、着いたときに必ず帰りの時間を確認すること!
ブダペストのスタディオーン・バスターミナルへは、メトロM2号線でプスカーシ・フェレンツ・スタディオーンPuskas Ferenc Stadion下車、道を渡った目の前にバスターミナルがある

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/03/12)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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