夏は緑に覆われる「火と氷の島」

「火と氷の島」と呼ばれる国アイスランド。今でもその多くが活動中の200を超す火山や、国土の12%を覆うという氷河を目の当たりにすると、圧倒されるような自然の躍動を感じずにはいられません。アイスランドという名前は、昔この島に初めて住んだバイキングが、雪と氷に覆われた冬のあまりの寒さに名づけたといわれています。でも、急ぎ足で過ぎていく春から夏にかけて、美しく豊かな緑に一面が覆われるフィヨルドの大地を訪れたなら、その名前はまったく似合わないなあとしみじみ思うことでしょう。

あなたは見たことがありますか?滝の裏から滝越しに見る夕日 〜セリャントスフォス〜 あなたは見たことがありますか?滝の裏から滝越しに見る夕日 〜セリャントスフォス〜

大地のエネルギーに満ちた島全体がパワースポット

アイスランド南部には巨大な氷河があり、氷河が造りあげた芸術のような自然の造形美を楽しむことができます。美しい滝や眺めの良い岬まで、首都レイキャビクからレンタカーで訪れても、日帰りで十分見てまわることが可能です。レイキャビク発のアイスランド南部を巡るツアーもあるので、運転ができなくても大丈夫。日本では見ることのできない雄大なスケールの自然の中にいると、自然のエネルギーが自分の中に取り込まれていくような気がします。アイスランドは島全体が大地の力に満ちたパワースポットといえるでしょう。

氷河の水が流れ落ちる、南アイスランドの滝

アイスランド南部には、氷河の水が流れる美しい滝がいくつかあります。スコゥガフォスの滝は、落差60mを超え、瀑布と呼ぶにふさわしい迫力のある滝です。滝壺には黄金が隠されているという伝説がありますが、その水量を間近で見ると、とてもとても、滝壺に飛び込む気にはなれません。滝の横の斜面に造られた階段を上ってたどり着く、滝の上の展望台からの眺めもまた抜群です。一方、セリャントスフォスという滝は、瀑布というよりは霧のように細かく水が流れ落ちる、落差40mの美しい滝です。なんとこの滝は、滝の裏側に入り込めるんです。

滝の裏側から見る世界とは

セリャントスフォスは、滝の裏側まで入り込めるよう通路が設けられています。水煙を浴びて濡れながら中に入っていくと、滝のカーテン越しに緑の大地が見渡せます。滝を裏側から見るなんてなかなかできませんよね。風が吹くと、カーテンが波打つように滝の水が舞い、晴れていれば滝越しに虹が見えます。滝は南西に面しているので、夕暮れには滝の向こうに夕日を望むこともできます。滝の周りはキャンプサイトになっているので、刻一刻と姿を変える光と水のカーテンを眺めながら、のんびり過ごすのが最高の贅沢といえるでしょう。