魔女伝説を持つパブ、キテラーズ・イン

前半に引き続きキルケニーのおすすめパブ3つをご紹介します。キルケニーで最も多く観光客が訪れるパブと言えば、間違いなくこの「キテラーズ・イン(Kyteler’s Inn)」が挙げられるでしょう。キテラーズ・インに関する有名な逸話は、13世紀にまでさかのぼります。キテラー家の一人娘として1280年に生まれたアリス・キテラーは、結婚した夫が次々と死亡し結局4度の結婚をしますが、そのたびに財産を増やしていったため、周囲からの嫉妬も手伝って1324年に魔女裁判にかけられ、キテラー家も没収されてしまいました。その後、アリスはイングランドへ逃げのびるものの、彼女に仕えていたメイドは、イギリスで初めての異端審問による火あぶりの刑に処されてしまいます。1324年創業を掲げるキテラーズ・インは、今日では中世風のパブとして売り出しており、建物も立派な石造りになっています。もちろん、歴史や建物だけでなく、ドリンクやフード、定期的に行われるミュージック・ライブも高いレベルで提供されており、キルケニー定番の観光スポットとして人気を博しています。

シックな雰囲気のキテラーズ・イン シックな雰囲気のキテラーズ・イン

銀行の跡地に作られたバー、レフト・バンク

キルケニー城から道路を隔ててすぐ隣に、1870年の建築物をリノベーションして作られたエレガントなバー、「レフト・バンク(Left Bank)」があります。もともとはアイルランド銀行として使われていたこの建物は、2008年に現在のバーとして生まれ変わり、豪華な内装を楽しみながらお酒が飲めるスポットとして多くの人でにぎわっています。もちろん、スミズウィックスやキルケニーなど、当地で飲みたいビールは揃っていますが、どうやって口に入れるのかと思うような大きなハンバーガーも人気です。また、店内はにぎやかな雰囲気ですが、なかには落ち着いてアイリッシュ・コーヒーを飲んでいるご年配の団体もいました。キルケニーを歩いていると必ず目に入る位置にあるので、建物に興味があるだけという方もお気軽に立ち寄ってみるといいと思います。

ノア川沿いにたたずむマット・ザ・ミラーズ

歴史的な建造物で作られ昼も夜もにぎわっている上記2つのパブに比べ、もう少し落ち着いた、地元らしい雰囲気が楽しめるパブがノア川沿いにある「マット・ザ・ミラーズ」です。入ってすぐのバー・スペースと、奥に進み少し階段を上がるレストラン・スペースに分かれています。アイルランドらしい料理とお酒が楽しめる、ごくごく一般的なパブですが、建物が南に向かって作られているためか、昼間は日光が店内全体を照らしており、窓側の席なら川を眺めながらさわやかな気分でビールを飲めるという、一味変わった(?)楽しみ方ができるパブです。もちろん、スミズウィックスやキルケニーをはじめ各種ビールが揃っています。