入場無料の国立施設が集まるダブリンの博物館地区

ダブリンの中心にあるトリニティ・カレッジからやや南に行ったところに、広い1区画の中に国立施設が集まっている博物館地区があります。そこには、アイルランドの国立考古学博物館、国立美術館、国立自然史博物館、国立図書館という4つの大きな施設があり、いずれも入場無料(寄付歓迎)ながら非常に見ごたえのある展示で、アイルランドが力を入れて運営しているのがよくわかります。ダブリン観光では絶対にはずせないスポットで、4つすべて回りきるのは大変ですが、興味のある施設だけでも訪れてみることをおすすめします。

美しい金細工が展示されている宝物エリア 美しい金細工が展示されている宝物エリア

金細工からミイラまで。国中の宝を集める国立考古学博物館

博物館地区の4つの施設の中でも、特に見応えがあるのが考古学博物館です。紀元前2000年ごろから中世ごろまでのアイルランドの遺物が一挙に展示されており、細かな歴史を知らなくても展示品1つ1つを眺めるだけでも面白く、多くの人がイメージするような“アイルランドらしさ”を存分に味わうことができます。火〜土曜日は午前10時から午後5時まで開館していますが、月曜は閉館、日曜日は午後2時から午後5時までの開館ですので、訪れる際は曜日にご注意ください。

1000年経っても輝きを失わないアイルランドの金細工

博物館内には、2フロアにわたる膨大な数の展示品がありますが、特にインパクトの強いものを2つご紹介します。最初は、アイルランドの高い技術がよくわかる金細工の数々です。玄関ホールを抜けた正面すぐの金製品エリアと、そこから右手に進んだ部屋の宝物エリアの2つにたくさんの金細工が展示されています。とりわけ、宝物エリアに展示されている、8世紀に作られた「タラのブローチ」と「アーダの聖杯」は、現在でもその精巧なデザインと黄金の輝きを残しており、時の流れの不思議さを感じさせてくれます。

2000年前の3体のミイラ

もう1種の目玉は、宝物エリアとは反対に金製品エリアの左手側にある、王と捧物エリアに展示されている3体のミイラです。そのうち1体は200〜400年ごろ、2体は紀元前400〜200年ごろのものと推測されています。1体は胸回りと両腕しか残っていませんが各指や内臓等が見られ保存状態が良く、他の2体はほとんど骨と皮だけですが全身残っています。館内はこの他にも多くの展示品があり、アイルランドの歴史を肌で感じるには最適の場所ですので、ぜひ訪れてみてください。