アイルランドの坂本龍馬? 独立運動の英雄マイケル・コリンズ

アイルランドの英雄マイケル・コリンズは、31歳という若さで暗殺され人生を終えながらも、新時代に向けて歴史的功績を残し国民からの人気がとても高いという点で、日本の坂本龍馬に喩えられることがあります。イースター蜂起から80年にあたる1996年に公開されたイギリス、アイルランド、アメリカ合作の映画は、アイルランド独立へ向けて奮闘した彼をドラマテティックに描いた映画です(史実とは異なる描写もいくつかあるようです)。今回は、この映画の中で、そして歴史の上でも舞台となったダブリンのスポットを3つご紹介します。

イースター蜂起の指導者たちが実際に銃殺されたキルメイナム刑務所の処刑場 イースター蜂起の指導者たちが実際に銃殺されたキルメイナム刑務所の処刑場

イースター蜂起の中心となった中央郵便局

映画の冒頭では、アイルランド独立の第一歩になったとされるイースター蜂起が失敗に終わる場面が描かれます。この武装蜂起は、現存するオコンネル・ストリートの中央郵便局を中心に行われますが、映画の中ではそっくりの舞台セットが使われているそうです。イオニア式の柱廊玄関がそびえる中央郵便局は1815年に建てられた迫力のある建築物で、観光スポットとしても人気があります。単なる郵便局としての機能だけではなく、中には郵便に関するミュージアムがあったりイースター蜂起に関する展示が行われていたりします。ダブリンの中心にあるので、街歩きしていれば必ず前を通るでしょう。

指導者たちが収監・処刑されたキルメイナム刑務所

イースター蜂起が失敗に終わり、指導者たちが次々に収監・処刑されていく場所がキルメイナム刑務所です。現在は博物館として一般公開されており、映画のロケも実際にここで行われています。豊富な展示や約1時間の充実したツアーがあるキルメイナム刑務所については、別の記事で取り上げているのでそちらをご覧ください。この映画以外でもさまざまな映画のロケ地として使われており、人気の観光スポットです。

「血の日曜日事件」の舞台となったクローク・パーク

映画でも悲劇的に描かれている、ゲーリックフットボールの試合中にイギリス警官が発砲しアイルランド市民を殺害するという事件は、ダブリン市街地の北東にあるクローク・パークで発生します。今では映画の中のような景観は見られませんが、現在は大きなスタジアムがあり、ツアーで回れたり博物館が併設されていたりするので、観光として訪れるのもおすすめです。中央郵便局から徒歩20分ほどの距離ですが、バスなら1、11、16、44番で行くことができます。