石垣に囲まれた牧草地と羊、アイルランドの原風景

アイルランド観光地のなかで随一の人気を誇るアラン諸島。その人気のわけは、なんと言っても古くからの島の風景を残していることに尽きます。日本で言えば合掌造りで有名な白川郷のようなものでしょうか。アラン諸島のイメージ写真で必ず見られる牧草地を囲う石垣は、海から吹く強風に草が飛ばされないよう造られたもので、「Trellis トレリス(格子)」と呼ばれています。また、島の地盤はもともと岩のみでできており、石灰岩を細かく砕いて海藻を混ぜた土を敷き詰めて、長い歳月をかけることで土壌が作られました。この独特な風景、一度は見てみたいと思う方も多いと思いますが、アラン諸島の観光は必ずしも簡単ではありません。今回は、アラン諸島観光の方法と注意点をお教えしつつ、島の観光スポットをご案内していきます。

どこまでも石垣と牧草地が続くアラン諸島の風景 どこまでも石垣と牧草地が続くアラン諸島の風景

拠点はゴールウェイがおすすめ

アラン諸島へ行くフェリーに乗るためには、基本的に朝の時点でゴールウェイにいる必要があります。というのも、アラン諸島各島へ行くフェリーは朝と夕方の2本しかなく、観光するなら朝のフェリーに乗らざるをえないためです(イニシュモア島のみ4〜9月は昼便1本あり)。フェリーは、どの島へ行く便も朝は10時半に出発します。しかしフェリーが出るロッサヴィール港はゴールウェイから遠く、車で1時間ほど要します。ゴールウェイと港をつなぐシャトルバスはフェリーと一緒に予約でき、朝は集合時間が9時に設定されています(詳細やご予約はアラン・アイランド・フェリーズの公式サイト〈http://www.aranislandferries.com〉をご覧ください)。ゴールウェイに前泊するのが最もおすすめですが、ほかの都市からゴールウェイに向かう場合も、このバスに間に合うように移動しましょう(ダブリンなど東側から向かうのはほぼ不可能です)。

観光できるのは1日につき1島

また、島同士をつなぐフェリーはありません。つまり、もし島を2つか3つ回りたいと思っている方は、その分日数を確保しておく必要があるということになります。ゴールウェイに連泊するのがお手軽ではありますが、島にも宿泊施設はあるので、「せっかくだからアラン諸島を満喫したい!」という方は、これらに泊まるのもおすすめです。各島からロッサヴィール港へ向かうフェリーは朝8時から9時には出るので、折り返してほかの島へ行く10時半のフェリーに乗ることができます。パート2へつづきます。