日本人はわりとなんでも食べるけど、世界の人はそうでもなかった

2020年の東京オリンピック開催が決定してから、ちょくちょく耳に入るようになったのが、食に関する禁忌のことでしょう。代表的なのがイスラム教の「ハラール」です。イスラム教徒が豚肉を食べないことはよく知られています。そのほかに、調理法にも厳しい規律があって、これをハラールと呼んでいるのです。どこまで厳しくハラールを徹底するかは人によっても違いますが、東京オリンピックで世界中の人々がやってくるので、気になるところですね。インドのヒンドゥー教徒は牛肉を食べませんし、インド人にはベジタリアンも多くいます。「不殺生」を大事にするジャイナ教徒は、ベジタリアンでなおかつ土の中で育った野菜も口にしません。ユダヤ教徒は、旧約聖書に基づいた「カシュルート」と呼ばれる食事規定をしており、豚肉やうろこのない魚類(タコやエビ、イカ)などは食べません。

世界に通じるおいしいイスラエル料理とは? 世界に通じるおいしいイスラエル料理とは?

イスラエルのエルサレムには、ファラフェルのお店がいっぱい

食の禁忌がある中でも、インドのカレーやイスラム教徒がよく食べるケバブ(肉の串焼き)などは、今や日本でもお馴染みになりました。しかし世界では有名なのに、日本ではまだまだ知られていない料理があります。その代表例が、イスラエルでよく食べられているFalafel(ファラフェル)でしょう。これは水に戻してすり潰したヒヨコ豆と、パセリやコリアンダーなど香辛料を混ぜてボール状にし、揚げたものです。ヒヨコ豆のコロッケですね。イスラエルの街角には、ファラフェル店がたくさんあります。ゴルフボール大のコロッケと、レタスやオニオン、キュウリ、トマト、唐辛子などの野菜類、付け合せのフライドポテトや各種ピクルス、それにピタパンという平たく丸いパンを半分に切ったものが店頭に置かれています。ピタパンは焼くと膨らむので、自然と袋状になり、ファラフェルなどをはさむのです。

マクドナルドもイスラエル風

ファラフェルは、エジプトなどほかの中近東諸国でも食べられています。イスラエルでは、建国時にタンパク質となる肉類の食糧不足から、よく食べられるようになったそうです。そしていつしかイスラエル人が異国で店を出すようになり、今では欧米の大都市でも、「Falafel」の看板を見かけるようになりました。このファラフェル、イスラエルでは、タヒニソースというゴマソースを仕上げにかけます。これがあっさりしていながら、濃厚で、また合うのです。そうそう、ユダヤ教徒は肉とチーズを一緒に食べてはいけないそうで、マクドナルドにチーズバーガーがありません。ただ、注文すれば作ってくれるそうですが。ぜひお確かめあれ。