「三大負の遺産」

「負の遺産」は、人類が犯した悲惨な出来事を後世に伝え、同じ悲劇を二度と繰り返さないための戒めとするものです。ポーランドの「アウシュビッツ、ビルケナウ強制絶滅収容所」はナチスの強制収容所で最大規模のものでした。広島の「原爆ドーム」は世界で初めて核兵器が実戦に使用され10数万人の命を奪った跡として、セネガルの「ゴレ島」は数百万人がアメリカ大陸に送られた奴隷貿易の拠点として登録されています。楽しいこと、美しいものだけではなく、目を背けたくなるような歴史の現実に向き合うことも旅に必要なのかなと思います。カンボジアはプノンペンにあるポル・ポト政権時代に大量虐殺された人々が収容・拷問されていた「トゥールスレーン刑務所」は、時代が新しい分生々しすぎて、見ているのが辛い場所でした。

旅のモチベーションを上げる「世界三大○○○」を制覇する旅 〜その4・歴史編〜 旅のモチベーションを上げる「世界三大○○○」を制覇する旅 〜その4・歴史編〜

「世界三大聖地」

まずはキリスト教の聖地「バチカン」です。またキリスト教の三大聖地というとバチカン、イスラエルのエルサレム、そしてスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを指します。次にユダヤ教の聖地「エルサレム」、そしてイスラム教の聖地「メッカ」となります。イスラム教の三大聖地はメッカ、メディナ、そしてエルサレムで、残念ながらメッカとメディナは、イスラム教徒以外は入ることができません。エルサレムは三つの宗教の聖地になっており、共存しつつも常に緊張状態にあるのはここがお互いに重要な場所であって譲れないからなのですね。人々の祈りのエネルギーが集中する聖地には、一種独特の濃密な空気が漂っています。

「世界三大長寿地域」

正確な統計があるわけではないのですが、世界には長寿村と呼ばれる場所があります。エクアドルの「ビルカバンバ」、パキスタンの「フンザ」、旧ソ連の「コーカサス地方」がそれです。フンザはアレキサンダー大王の末裔といわれる人々が住むカラコルムの山間の小さな村で、春に一面にアンズの花が咲き乱れる様はまさに桃源郷。ビルカバンバは標高1500mの山間の小さな村ですが、この秘境にも近年の食習慣の変化、いわゆる欧米化によって生活習慣病が増えているとのことで、いつか長寿の村ではなくなってしまうかもしれません。コーカサスは日本でもブームとなったカスピ海ヨーグルトやケフィアという乳発酵食品で有名ですね。豊かな自然と伝統的な食生活が生んだ長寿の村、できるならゆっくり滞在してみたいものです。