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海外現地発ガイド通信

創建900年を超える祈りの場所〜クレモーナ大聖堂


掲載日:2019/11/13 テーマ:歴史 行き先: イタリア / クレモナ

タグ: 教会 建築 史跡


長きにわたる信仰の証

主祭壇 主祭壇

「12世紀に建てられたこのカテドラル(司教座聖堂)は過去何世紀にもわたる信仰の証であり、未来を輝かせる光でもある・・・」。これは2007年のクレモーナ大聖堂創建900年の祝いに際し、当時のラフラコーニ司教が教区司祭に宛てられたメッセージの冒頭【クレモーナはミラノの南東75kmに位置する7万人超の自治区】。まずは“900年!”と石の文化の永劫性に感嘆しますが、司教にとっても信徒にとってもそれは誇り高き聖堂であると同時に、クレモーナに受け継がれてきたカトリックの歴史の誇りなのです。

ゴシックへと移行するロマネスク建築

大聖堂の隣には1284-1305年建築、112.54mの高さの鐘楼 大聖堂の隣には1284-1305年建築、112.54mの高さの鐘楼

聖堂が建てられた1107年頃はロマネスク建築の全盛期。ファサードに並ぶアーチ状の開口部はロマネスク様式の特徴です。その後のミラノの大聖堂に代表されるゴシック建築は天へと誘うような鋭い尖塔の壮麗さが特徴で、隣の鐘楼もそのゴシック建築ですが、この大聖堂の角度の尖塔はロマネスクからゴシックへの変遷の途中を垣間見たようで興味深いですね。とはいえ、地にしっかりと根を下ろすかのようなロマネスク様式の重厚感はやはりこの様式ならでは。淡い色合いのファサードに調和するレンガ造りの鐘楼が、聖堂の歴史の重みを引き立てているような感じもします。

内部を埋め尽くすフレスコ画とミステリー

『キリストの磔刑』、『キリストの降架』(右下)と『復活』(左下) 『キリストの磔刑』、『キリストの降架』(右下)と『復活』(左下)

しかし、聖堂の扉をくぐると内部はガラリと変わって、ルネサンス期のフレスコ画がぎっしり、圧巻です。正面の祭壇には『イエス・キリスト』を中央に、上部に『受胎告知』、下部には『聖母被昇天』。聖堂内には他にも『最後の晩餐』や『キリスト磔刑』、『キリスト降架』など、イエスの生涯の主要な場面が揃っています。そんな中にひとつのミステリーが・・・。『(キリスト)の足を洗う(マグダラのマリア)』、『ノリ・メ・タンゲレ(私に触れるな/キリストがマグダラのマリアに放った言葉)』のマグダラのマリアと同じ顔が、なんと『最後の晩餐』に描かれたキリストの右隣に座るヨハネと同じなのです。レオナルド・ダ・ヴィンチが自身の『最後の晩餐』に描いたのと同じように、とても美しい女性です。

金銀製の「キリストの磔刑」も秀逸

ガラスケースに納められた『キリスト磔刑』 ガラスケースに納められた『キリスト磔刑』

そしてもうひとつ紹介したいのが、15世紀後半に主祭壇の調度品として製作された金銀製の「大十字架」。大小160体の彫像と50体の聖人の胸像が彫られた、3メートルほどの高さのキリスト磔刑で、繊細な彫刻がそれは見事です。「たとえ多くの旅行者にとって、史跡、美的快楽の場所であったとしても、ここは他の教会同様にキリストが存在する場所であり、祈りの家なのである」と冒頭の司教のメッセージは続きますが、本当にそのことを改めて認識させられる教会です。

インフォメーション

バラ窓の下にはキリストを抱く聖母マリアと聖イメリオ司教(左)、クレモーナの守護聖人・聖オモボノ(右) バラ窓の下にはキリストを抱く聖母マリアと聖イメリオ司教(左)、クレモーナの守護聖人・聖オモボノ(右)

Duomo di Cremona(クレモーナ大聖堂)
■住所:Piazza del Comune, 26100 Cremona
■URL:www.cattedraledicremona.it
■開扉:8:00-12:00(毎日)、15:30-19:00(平日)、15:00-19:00(祝日とその前日)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/11/13)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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