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海外現地発ガイド通信

これぞ天井の無い美術館!フィレンツェのストリートアート


掲載日:2007/06/29 テーマ:観光地・名所 行き先: イタリア / フィレンツェ

タグ: おもしろい 素晴らしい


「マドンナーリ」って?

すばらしい絵には驚きの事実が2つ隠れています。さて、想像つきますか?ヒントは、これは原画ではなく、贋作やコピーでもなく、模写だということ。ん・・・、このヒントでは難しいですね。 すばらしい絵には驚きの事実が2つ隠れています。さて、想像つきますか?ヒントは、これは原画ではなく、贋作やコピーでもなく、模写だということ。ん・・・、このヒントでは難しいですね。

「マドンナーリ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?「マドンナ」とはイタリア語で「聖母マリア」のこと。「マドンナーリ」とはすなわち、「聖母マリアを描く人たち」のことです。16世紀のヨーロッパで、マリア様を○○○に描く人たちがその始まりでした。
さて、○○○とは何でしょう?

フィレンツェの現代画家たちは世界中から集まっている。

フィレンツェは中世ルネッサンスの発祥の地で、当時はたくさんのイタリア人芸術家が活躍しました。そして現在、フィレンツェの芸術を支えるマドンナーリたちは伊・仏・米・韓・日・・・と国際色豊かです。
マドンナーリは、マリア様に限らず古き時代の巨匠たちの絵画を模写しています。場所は、フィレンツェの中心にある共和国広場からヴェッキオ橋へと続く通りで、一年中、朝9〜10時頃から夜中まで行われています。

驚きの事実はこれだった!!

共和国広場からヴェッキオ橋へ向かう路上では、「マドンナーリ」が日替わりで絵を描いている。 共和国広場からヴェッキオ橋へ向かう路上では、「マドンナーリ」が日替わりで絵を描いている。

そう!マリア様を○○○に描く人たち「マドンナーリ」とは「ストリート・ペインター」のこと、なんとこれは路上に描かれた絵なのでした!
この芸術パフォーマンスは、マドンナーリ協会に所属する15名ほどのプロ&アマの画家たちが、3×2mほどの枠3箇所を順番で担当しています。さてもうひとつの答え、それは、顔料には絵の具ではなくて柔らかい水性のクレヨン=パステルが使われていることでした。それでこの立体感や透明感!?天才技ですよね。
ちなみに、ボカシ効果には手を使うため、みんな手が真っ黒です。冬は手のひびが割れて痛いから、太陽の照り返しで灼け付く夏のほうがまだましだとか。

満足するにあらず、プロの目って厳しいものなのです。

ボッティチェリなどの平面的な絵から描き慣れていって、徐々に複雑な絵に挑戦していくとの事 ボッティチェリなどの平面的な絵から描き慣れていって、徐々に複雑な絵に挑戦していくとの事

この日の感動作は、韓国人のYOUNHEE(ユンヒー)さんの描く「女とオウムの肖像」でした。彼女は美術学生で4年目の今年卒業予定。納得です。母国で美大に通っていた頃には水墨画も学んだとか。しかし彼女の今の専門は、なんと抽象画。才ある人はいろんな方面に長けているんだ、と感心している私の前で、しかし彼女の表情は今ひとつ。絵が気に入らないのだそう。「どこが?」と3回くらい尋ねてやっと、「表情が出てない」とのこと。う〜ん、私には二重丸なのですが…

生まれては朽ちてく芸術。はかなくも美しい・・・

朝から描き始める絵は、人々が往来する夜中まで続けられます。街が静まる頃、描き終えたマドンナーリも帰宅。その後は、悲しくも市の清掃車から水がまかれて一瞬にして無と化します。しかし翌日はまた、白地(グレー)のキャンパス(地面)に、別のマドンナーリによって新しい絵が描かれ始めるのです。これぞ“マドンナーリ芸術”。フィレンツェに来たら是非、美術館では見ることのできない、中世から今に息づくこの庶民芸術を鑑賞して、感動してほしいものです。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/06/29)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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