- 木場しのぶ
- ライター、コーディネーター、フォトグラファー。専ら端午の節句生まれを誉れとし、鯉幟を吊るす竹のように生きることを目指す。趣味・興味は多方面に渡るが、特に“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。イタリア語通訳案内士資格を所持し、通訳としても活動。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』は涙と笑いのイタリア滞在記。
出発エリアをに変更しました。
「SPAGHETTI ALLO SCOGLIO(スパゲッティ・アッロ・スコッリョ・19ユーロ/約3,200円)」は店の看板料理。大きな蝦にシャコ、たこと盛りだくさん。一皿を二人で食べることを告げれば、店の方が分けてくれます。
みなさん!フィレンツェでは山の幸しか食べられないと思ってはいませんか!?
実際この町には海が無いので、高級レストランの類を除くと魚料理を提供するレストランはさほど多くありません。それになんといっても、トスカーナの豊饒の大地で育つ野菜や豆、椎茸、そして肉類の味といったら最高級なのですから、そういったレストランが多いのはごく当たり前のことなんです。でも、私たち日本人は魚を食べ慣れている国民。旅行中にだっておいしい魚料理を食べたくもなります。そんなときのために、是非リストに挙げておいてほしいレストランをご紹介しますね。
白を基調としたカジュアルで清潔感溢れる部屋。電話で予約する場合には、「白の部屋」で通じます
「GOLDEN VIEW OPEN BAR(ゴールデンビュー・オープンバー)」。ここは、地中海料理(海の幸)と典型的トスカーナ料理(山の幸)の両方が味わえる店です。メニューは海山半々くらいですね。というのも、4人のオーナーがみな南部の出身で、魚を食べて育った人たちなのです。つまり、自分たちの大好物である海の幸を客にも振舞っているというわけです。おいしいのも納得でしょう?でも、それだけじゃないんですよ。山の幸だって、例えば「カプレーゼ(10ユーロ/約1700円)」とはトマトとモッツァレッラチーズの盛り合わせのことですが、普通の牛のものより味に深みのある水牛のチーズを、本場ナポリから取り寄せているんですから。
川面を渡る風に当たりながら、ヴェッキオ橋を眺め、ワインで乾杯し、料理に舌鼓。う〜ん、最高!
お勧めする理由はまだまだこれだけではありません。ここは店名の「GOLDEN VIEW」でもお分かりの通り、すばらしい景観を誇る店なのです!アルノ川に面していて、川を挟んだ向かいにウフィッツィ美術館があり、すぐ斜め前にはヴェッキオ橋が架かっています。日中の眺めもさることながら、夜、川沿いに一斉に灯る街灯に照らされたアルノ川はとてもロマンチックで、そのほとりでのディナーが、コレ、最高なんですよネ。夏は大きな窓が一斉に開けられるので、川風がほどよく肌をなでていき、気分もゆ〜ったりです。
夜になるとエレガントに演出されるシックな色使いの部屋。毎晩(9〜12時)3〜5人でのジャズ演奏がある
店は広く3種類の部屋に分かれていて、(1)白を基調としたカジュアルタイプ、(2)茶に統一されたシック系、(3)残りの部屋はちょっとだけアンティーク調(!?)。ちなみに茶色の部屋では、毎晩9時から12時までジャズ演奏があります。
昼から夜まで休憩なしで開店しているので、欧米人と比べ早めの夕食をしつけている私たちには有難いレストランですね。もし夕食前のアペリティーボ(食前酒)だけいただきたい場合でも、テーブルが空いていればOKとのこと。
あまりにも素敵なビューに、ワインがすすんで会話も弾むか、雰囲気に酔ってしまって無口になるか、さてあなたはどちらでしょう?
■ GOLDEN VIEW OPEN BAR(ゴールデンビュー・オープンバー)
住所:Via dei Bardi 58r, FIRENZE
電話番号:(+39)055-214502
URL:www.goldenviewopenbar.com
営業時間:12:00〜深夜2:00
定休日:無し
その他:川沿いのテーブルを希望の場合は、電話予約をお勧めします。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/07/20)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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