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海外現地発ガイド通信

フィレンツェの大聖堂ドゥオモの横に座る人物とは?


掲載日:2007/11/02 テーマ:観光地・名所 行き先: イタリア / フィレンツェ

タグ: ためになる


ルネッサンス期の大功労者

ルネッサンス期の建築家ブルネッレスキが、大聖堂の脇に座っている ルネッサンス期の建築家ブルネッレスキが、大聖堂の脇に座っている

なにやら斜め上を見上げているこの人物……。はて、その視線の先には何が……!?
これはフィレンツェの街のド真ん中にある彫像。彫像といえば、ミケランジェロ作のダヴィデ像がダントツで有名ですが、それとは全く違うし。それに中世期の彫刻という香りもあまりしませんね。
でもこの彫像の人物、中世のフィレンツェを語るにはこの人なしでは語れない。このルネッサンスの街は、この人なしでは創造されなかった。それほどまでにこの美しき世界遺産の街、フィレンツェに貢献した人物なのです。
彫像が据えられているのは、大聖堂ドゥオモの横のドゥオモ広場。台座も加えると地上4mもありそうな大きなものです。この人物が亡くなっておよそ400年後の1830年に、ルイジ・パンパローニという彫刻家によって作られました。

彼が見上げているのは何?

ブルネッレスキが設計した大聖堂ドゥオモのクーポラ ブルネッレスキが設計した大聖堂ドゥオモのクーポラ

この人物が左手にかかえるのは紙(図面?)。右手に持っているのはコンパス。それが彼の職業。そうです、中世期の建築家の第一人者。大聖堂ドゥオモのクーポラを設計した、フィリッポ・ブルネッレスキです。この偉大な建築家の設計した直径約42mもある丸屋根は、1420年から1436年にかけて造られました。そして数百年を経た今なお、力強く美しく健在し、私たち観る者の心に感銘を与え続けています。
もうお分かりですね、このブルネッレスキの視線の先にあるもの。彼はクーポラを見ているのです。こんなユニークなスタンスの芸術(彫像)って、イタリアらしいと思いません?

彫刻家から建築家への転身

ブルネッレスキといえば、もともとは金細工士であり彫刻家でした。そんな彼が建築家へと転身したのは、ドゥオモ正面にあるサン・ジョヴァンニ洗礼堂第二門扉の制作が、同じく金銀細工士のギベルティに決まったあとのこと。ブルネッレスキが勝負に負けて涙を飲んだとも、共同制作を断ったとも言われています。しかしその後、ローマを訪れて彫刻や遺跡、その建築に刺激を受けた彼は、建築家として大きく羽ばたくのです。人生って不思議ですね。この他にも彼は、サン・ロレンツォ教会、サント・スピリト教会など、この地の重要な建築物の設計を生涯において行いました。
自らの設計した、街の象徴である壮大なクーポラを見上げるブルネッレスキ。彼は当時もこの場所から、危惧や悦び、誇りといったさまざまな感情を持ちながら、同じように眺めていたのでしょうね。大聖堂に来たら、この偉大な彫刻家にも是非会って帰ってください。そして一緒にクーポラを見上げてみてくださいね。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/02)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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