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ロマンを掻き立てるフィレンツェ市庁舎! フレスコ画の下に隠れた天才画家の絵


掲載日:2010/01/14 テーマ:歴史 行き先: イタリア / フィレンツェ

タグ: 素晴らしい 美術館 名画


“古い宮殿”という名の市庁舎

ヴェッキオ宮殿美術館の入り口。左手にはミケランジェロの「ダヴィデ」像のレプリカ ヴェッキオ宮殿美術館の入り口。左手にはミケランジェロの「ダヴィデ」像のレプリカ

「パラッツォ・ヴェッキオ(Palazzo Vecchio)」とは、直訳すると“古い宮殿”。ちなみに、かの「ポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)」も“古い橋”の意ですが、日本では到底ありえないような固有名詞ですよね(微笑)――と、そんなことはさておいて、このパラッツォ・ヴェッキオは、13世紀初頭に建てられた文字通り歴史ある宮殿。フィレンツェ市政の中核を成す建物です。当時はフィレンツェ共和国の政庁舎であり、16世紀半ばの四半世紀の間はメディチ家・コジモ1世の住まいともなり、そして現在は市庁舎でありかつ美術館として開放されているものです。

注目は大評議会堂「五百人広間」

2-3階吹抜の「五百人広間」を上のテラスからショット 2-3階吹抜の「五百人広間」を上のテラスからショット

美術館とはいっても市庁舎なわけで、一般的な美術館のように絵画や彫刻などをぎっしり展示しているわけではありません。由緒ある宮殿の内部、つまり大ホールや部屋、階段、そしてそこに描かれた壁画や天井画、据えられた彫刻などを公開しているのです。
なかでも特に有名なのが「五百人広間(Salone dei Cinquecento )」と呼ばれる大評議会堂。幅23m、長さ54m、そして高さ18mもある、まさに500人ものメンバーで会議を行うことのできた場所なのですが、とにかく大きい!! 東西の壁にはそれぞれピサ、シエナとの戦いを描いた大きなフレスコ画が3つずつ並び、天井はコジモ1世の生涯の大切なエピソードを表した39枚の絵が金で縁取られてとても艶やかです。

天才ダ・ヴィンチの絵が眠る・・・

ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」はこの右手の絵の下にあり。「CERCA TROVA」の文字は上部の旗に書かれている ダ・ヴィンチの「アンギアーリの戦い」はこの右手の絵の下にあり。「CERCA TROVA」の文字は上部の旗に書かれている

東側(正面向かって右側)の壁には上に書いた「シエナ攻防線」が、ルネサンスの巨匠・ヴァザーリによって描かれているのですが、その下に1440年フィレンツェ軍がミラノとの戦いに勝利した天才レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「アンギアーリの戦い」という下絵があることが発見されたのです。ヴァザーリは大聖堂のドームに「最後の審判」も描いている大芸術家ですが、その彼が崇拝して止まなかったというダ・ヴィンチ。上からの命でそこに絵を描くこととなった芸術家は、自らの絵の中に『CERCA TROVA(チェルカ・トローヴァ)』の文字を残しました。それは“探せ・見つけよ”ということ。この文字がこの世紀の大発見の鍵となったことは言うまでもありません。もちろん現在このホールでダ・ヴィンチの絵を観ることはできませんが、ロマンをかきたてられますよね〜

歴史の詰まる市庁舎

エントランスのコルティーレ(中庭) エントランスのコルティーレ(中庭)

そしてホールの脇にある「フランチェスコ1世の書斎」も必見。書斎というより書庫ですが、扉に全て絵がはめ込まれているという見事なもの。この他、計24の大小の部屋の中で私にとって印象的だったのは「地図の間」。入り口右側にある日本地図がなんと実際と掛け離れていることか・・・(笑)。それからその隣の「古書記局」。そこは『君主論』で有名なニッコロ・マキャベリがフィレンツェ共和国の第二書記局長であった頃のオフィスだったそうですが、決して広くないその部屋に掛かる彼の肖像と一番奥に据えられた上半身像を前にすると、寂しく生涯を閉じたマキャベリを思わずにはいられなかったのです。
市庁舎の中で繰り広げられたドラマ〜〜ミステリーとロマン。他に類を見ない“市庁舎”ですよね!!

パラッツォ・ヴェッキオの外観 パラッツォ・ヴェッキオの外観

■Palazzo Vecchio(パラッツォ・ヴェッキオ)
住所:Piazza della Signoria
電話:(+39)055-276825
URL:http://www.museicivicifiorentini.it/palazzovecchio/
営業時間:9:00〜19:00(木・祝日は〜14:00)
定休日:1/1、復活祭(2010年は4/4)、5/1、8/15、12/25
入館料:6ユーロ

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2010/01/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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