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海外現地発ガイド通信

日本と縁の深い小都市〜トスカーナ州のピストイア


掲載日:2015/11/08 テーマ:観光地・名所 行き先: イタリア / フィレンツェ

タグ: 音楽 教会 穴場 素晴らしい


観光地ではないけれど・・・

12C〜14C建築でロマネスク様式のサン・ジョヴァンニ・フォルチヴィタス教会 12C〜14C建築でロマネスク様式のサン・ジョヴァンニ・フォルチヴィタス教会

今日は、一風変わって、日本と縁のある町のご紹介。フィレンツェを州都とするイタリア中北部は、トスカーナ州のピストイアです。町はフィレンツェの北西35kmに位置し、かの有名なピサの斜塔へ電車で行くには必ず通過する町。遡ること古代ローマ時代より古く、エトルリア人が建てたとされ、フィレンツェが勢いを増すルネサンス期以前の中世初期に最も栄え、随所にロマネスク様式の遺構が存在しています。とはいえ、観光地としてはまだそれほど有名ではありませんね。それがなぜ日本と?

オルガンの町、そして・・・

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会内部。左手にパイプオルガン サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会内部。左手にパイプオルガン

それは約30年前、オルガン建造家である故辻宏氏がこの町のオルガンを修復したことに始まります。因みにイタリアではオルガン=パイプオルガンのこと。電子オルガンじゃありませんよ(笑) ピストイアはそのことがきっかけで、1994年に同氏の住む岐阜県加茂郡白川町と姉妹都市になりました。その締結前の1988年、町で開催された白川イタリアオルガンアカデミーにお越しになられた皇太子妃時代の美智子さまは、1993年の天皇ご夫妻ヨーロッパご歴訪の折にこの人口十万に満たない小都市ピストイアにも足をお運びになったのです。それだけじゃありません! ピアノやハープの奏者としてすばらしい腕をお持ちの妃はさらに、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会で、辻氏の修復されたオルガンを演奏されたのです!

聖母マリア奇跡の伝説が残り・・・

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の素朴な外観 サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の素朴な外観

ピストイアは、イタリア唯一のオルガンアカデミーがあり、知る人ぞ知る世界中からオルガン奏者の集まる町。町はこの出来事をこの上なく名誉なことと語り継いでいますが、しかし話はここで終わらず、生粋のピストイア人の友人の話に寄れば、その後皇后さまはお忍びでご静養にいらしたこともあるとか。妃が演奏されたごく素朴な外観の教会は、その小礼拝堂の部分がかつて病院だったとされており、14世紀前半に運び込まれた少女が聖母マリアの降臨により回復したという奇跡の伝説の残る場所。この町とお気持ちの通われる理由が幾つかおありになったのでしょうね。

追悼と平和への願いが込められた贈り物

長崎に送られた「INNO ALLA VITA(人生への讃歌)」。ピストイアの彫刻家JORIO VIVARELLI作 長崎に送られた「INNO ALLA VITA(人生への讃歌)」。ピストイアの彫刻家JORIO VIVARELLI作

でももしかしたら、とここからは私の希望的推測なのですが、それより以前にこの町にお心と留められていたのではと思うのです。ピストイアと日本との縁〜その中には感謝すべきとても大切なことがあります。1987年、ピストイアから被爆地・長崎へ、「Inno alla vita(人生への讃歌)」という銅像が贈られました。母親が小さな子供を頭上に掲げた、まさに平和の象徴。平和公園には世界の15の国または都市から寄贈されたモニュメントがありますが、イタリアのピストイアからも犠牲者への追悼と世界平和を願って届けられたのです。そしてそれは“平和の泉”のすぐ傍に建てられました。

関連情報

城壁で囲まれた町の中心に位置するサン・ゼーノ大聖堂(カテドラルは13世紀の再建) 城壁で囲まれた町の中心に位置するサン・ゼーノ大聖堂(カテドラルは13世紀の再建)

■Citta di Pistoia(ピストイア市)
・アクセス:フィレンツェから列車ローカル線で30〜50分ほど
・インフォメーションセンター:URL/http://www.turismo.pistoia.it、住所/Corso Gramsci 110、 電話/39-0573-374401

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/11/08)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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