出発前に必ず予約を取っていこう

世界で一番、しかも年中大混雑しているのが、イタリアはフィレンツェのウフィッツィ美術館ではないでしょうか。日によっては、当日その場でチケットを買うだけで長蛇の列になることもあります(入場料8ユーロ=約1000円)。そしてまた、入場でも長蛇の列になるのです。ですから、出発前にチケットを購入するのがいいでしょう。旅行会社でも、ウエブサイトでも日本語で予約ができますので、安心です。この場合、時間指定の現地集合、自由解散になります。ただ、予約していても並ばされます。午前中なら8時少し前、午後なら13時頃と16時頃が比較的すいているようです。また72時間有効のフィレンツェカードを現地で買えば、入場の列に並ばずに優先的に入場できます。このカードはバスやトラムも乗り放題です、ほかの美術館などの入場料も無料になりますが、72ユーロと高額です。また毎月第1日曜日は無料となりますが、もとよりこの日は大混雑です。

裏ワザを期待してはいけない。大混雑のウフィッツィ美術館を、安らかに楽しむ方法 裏ワザを期待してはいけない。大混雑のウフィッツィ美術館を、安らかに楽しむ方法

どうしても観ておきたい作品は?

入るだけでも大変なウフィッツィ美術館なので、入ったらできるだけゆっくり鑑賞しましょう。オーディオガイド(1人用6ユーロ、要パスポート)を、活用すれば知識が深まり、より一層絵が楽しめます。建物は元は16世紀の行政機関だったもので、英語のofficeの語源がuffizi(ウフィッツィ)だと言われています。ルネサンス時代に、時の支配者メディチ家のトスカーナ大公コジモ1世が通ったところです。日本で言えば、織田信長が活躍した時代、イタリアではミケランジェロがその晩年を迎えつつありました。この美術館にあるミケランジェロの作品が『聖家族』。美しいブルーを目に焼き付けてください。バチカンのシスティーナ礼拝堂を訪れる機会があったなら、『最後の審判』で使った青と見比べてください。ミケランジェロの「青」ですね。この素晴らしい青に魅せられる画家も多いようです。

最後の最後まで楽しめるウフィツィ美術館の歩き方

ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」や、「春(プリマヴェーラ)」はもちろん見逃せませんし、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「ウルビーノ公夫妻の肖像」やティツィアーノの「ヴィーナスとキューピット」など、どの作品も素晴らしいの一言に尽きます。そして作品を鑑賞し終わったら、テラスカフェでお茶をする。これがまた至福なのですね。ドゥオモや、ヴェッキオ宮殿がすぐ目の前に見えます。コジモ1世にでもなったような気分に浸れます。そして、つい今しがた目に焼き付けた傑作の数々を、頭の中で、安らかに思い返してみてください。なかなかいい時間です。最後には美術館ショップも楽しみですね。手頃なお土産がきっと見つかります。