自分の周りだけ密集しているなと思ったらすぐ移動!

外国では「混んでいる乗り物には乗るな」というのが、私の基本的な旅のルールです。都市ならすぐ次のバスや電車が来ますし、田舎なら混んでいてもスリがいる確率は低いのでまあ大丈夫です。あとは自分の周辺だけ混んでいるとしたら、それは危険信号です。速やかに体の周りに視界が広げられるような場所に移動しましょう。地下鉄のホームで、自分のそばだけ待っている人が多いとか、そばに立っている人が「怪しいかな」と思ったら、乗車寸前に隣のドアに移動しましょう。それで追って来たら、まずそれはスリのグループですね。混み混みの乗り物に乗らざるを得ないときは、荷物は必ず自分の体の前に持っていきましょう。しかしパリあたりだとスリのグループも5〜6人いるので、囲まれてしまったら逃げられません。そういう状況にならないよう注意してください。まずは絶えず周囲の変化に気を配ることが大切です。

混雑する乗り物には要注意! ヨーロッパでスリ被害に遭わないための防犯対策その2 混雑する乗り物には要注意! ヨーロッパでスリ被害に遭わないための防犯対策その2

子供たちのグループによるスリは定番

ヨーロッパで、もう伝統的なスリと言えばロマの子供たちによるものです。もっとも今ではとくにロマというわけでもないようで、見かけではわかりません。身なりもけっこういいし、女の子なんかはおしゃれもしています。15年ぐらい前にウエストポーチが流行った時代は、町を歩いていると子供たちが新聞紙や雑誌を持って来てポーチの上で広げ、目隠ししてその隙に盗るという手口が流行っていました。フィレンツェでは狙われて追い返した後、マクドナルドで食事に来た彼らとバッタリ会いましたが、少しも悪びれていませんでした。最近では、地下鉄の乗り換え通路や階段で寄って来て、というパターンも多いようです。子供たちのスリは、大人のようなテクニカルさはないのですが、時には5〜6人という数に任せ、押し倒して来たりします。つまり人数頼みで「自分たちで混雑状態を作り出す」というやり方ですね。

スリに遭わないためにする予防法

交通機関以外にもスリは出没します。混雑している場所といえば、ショップが多く集まる繁華街が上げられます。イスラム圏ならバザールやスークですね。こうした場所では、ついショッピングに夢中で注意力が散漫になります。また、モールや駅などのエスカレーターも、スリに遭う確率が高いところで、自分の後ろの段にだけ人が立っていたりすることはないですか。私は背負っていたバッグを、カッターナイフのようなもので切られたことがあります。一段上ろうにも、たいてい仲間が塞いでいることが多いですね。とにかく、スリに遭わないためには、常に自分の周囲に空間を作っておくよう心がけましょう。子供たちに囲まれたときは、恥ずかしいですが大声を出すしかないですね。