日本にも進出してきた外国船のクルーズ

ここ数年、規制が緩和されたおかげで日本近海でもダイヤモンド・プリンセスやコスタなど外国船によるクルーズの旅が始まりました。韓国の済州島や中国の上海、台湾に行くのはもちろんのこと、ロシアのサハリンに立ち寄るものや、ベトナムまで足を延ばすものまで、開発されています。しかも安い部屋ですと1泊当たり2万円を切り、『飛鳥』に代表される超豪華クルーズだけがクルーズの旅ではないことが、知られるようになってきました。何よりクルーズがいいのは、「動くホテル」だからです。一旦乗ってしまえば、部屋を移動することはありません。荷物を出しっぱなしにしておいてよく、パッキングの苦労がなくてすみます。観光も立ち寄った港ごとでツアーが催行されますし、個人散策しても楽しいものです。食事は3食とも満足できますし、船の中でのショーやダンスなども楽しいものです。プールやジムもあるので、体調管理もできます。

クルーズ先進地域の地中海・エーゲ海

ですから、とくに年配の方々や子供連れの家族旅行を中心に、クルーズ人気が高まっているのです。子供にとって大きな船の空間は、もうそれだけで遊園地のようなもの。迷子になっても見つかりますし、治安の点でもまず問題ないでしょう。こんなクルーズの旅が数多く催行されているのが地中海、エーゲ海です。イタリアのジェノバを中心に、フランスのマルセイユ、スペインのバルセロナ、地中海の真ん中に位置するサルディーニャ島、シチリア島、ギリシャ、クロアチアのドブロブニーク、イタリアのベネチア、そしてトルコあたりまで航行しています。それらの多くの寄港地は、ギリシャ時代に植民都市として建設された歴史を持ちます。常々の旅行では、どうしてもバスや車や列車で移動するので、海から町を見ながら到着することはほとんどありません。それがクルーズですと、海に向かって建設された町の威容を見ることができるのです。これだけでも見ごたえがあります。

6泊7日で3万円を切るクルーズの旅

そして多くの寄港地は、世界遺産をはじめ、歴史的な町が多く、観光にはもってこいです。船ではツアーも出しています(別料金)から、寄港地ごとに簡単に観光できるのもいいですね。僕も何度も地中海のクルーズには乗りましたが、言葉の問題はあるものの、それは何とかなるもの。それよりも普通のバスツアーでは考えられないくらいにゆったりできて、食事がおいしいのには大満足しました。一番人気は、イタリアのジェノバからローマを通って南下し、ギリシャのコルフ島やドブロブニークを経てベネチアに行くコースでしょう。最安値ではなんと、6泊7日全食事付きで3万円程度です。1日あたり4000円ほどとは驚きですね。これならイタリアの航空券往復で10万円したとしても、計15万円で楽しめるのです。値段は船の種類や船室によって大きく異なります。総じて値段の高い船は年齢層が高く、安い船は家族連れが多くなります。