- 堂剛
- イタリア・フィレンツェ在住。2003年単独イタリア在住を決意し、中世の街オルビエートに移住。現在はフィレンツェを中心に幅広く日本とイタリアの架け橋を構築。日本人向けサイト「アーモイタリア」やイタリア人向け「ベルジャッポーネ」もその一つ。ワインと料理を愛し、イタリア全土の美味しいもの発掘がライフワーク
出発エリアをに変更しました。
土曜日のヴィテルボ、サクラリオ広場に開いていたクリスマス専門市場。緑のテントが20以上も並び、その奥には洋服、バッグ、靴などの普通の市場も50店舗は開いていました。買い物天国です
カトリックの国イタリアではクリスマスは年間を通して最も大切な祝日の一つ。店のショーウィンドウにクリスマスの飾りが現れると心も体もウキウキしてきます。イタリアの町はどんなに小さな町でもメイン通りにはイルミネーションが飾られ、その電飾も毎年デザインを変えるという気合いの入ったものです。
先日、ヴィテルボに行くと、クリスマス専門の市場(メルカート)が開いていました。大きな都市であれば、この時期週末によく開かれるようです。見つけたらぜひ飛び込んでみましょう。そこは老若男女関係なく、楽しい夢の世界が待っています。
人気の「はしごサンタ」はたくさん売られていました。他にはプレゼント用の子供向けおもちゃ。サッカーボールをデザインしたクッションは、イタリアならではですね
クリスマスと言ったらもちろんプレゼント。子供のいる家庭では大きなツリーを用意して、子供と一緒に飾り付けをし、最後にツリーの下に各々プレゼントを置きます。この市場はプレゼントはもちろんのこと、クリスマスに関する商品であふれていました。
クリスマス用のオーナメントもその一つで、手作りの高級品から、子供用の小さなものまで様々です。特に目につくのが電飾もの。日本では近年、家や庭をイルミネーションで飾るのが流行っていますが、イタリアもかなりの家がイルミネーションに凝ります。最近のはやりは、はしごを登るサンタ人形で、窓の外からつり下げます。クリスマス時期に旅行すると、たくさんの家の壁をよじ登るサンタの姿を目にすることができるでしょう。
クリスマスにプレゼントする下着は箱も赤色。黒い下着にも赤いワンポイントが入っています。旅行の記念に「イタリアン・ロッソ」を買うのもいいかも
イタリアでは伝統的に「赤(ロッソ)」は幸運を呼ぶ色と言われています。舞台俳優をしている僕のイタリア人の友達は、舞台初日には必ず赤いブリーフを身につけて、芝居に挑みます。それが次第に「大晦日の夜に赤い下着を身につけると、その一年は良い年になる」という習わしになり、現在ではクリスマスに彼女や奥さんに赤い下着をプレゼントする人が増えてきました。クリスマス時期のランジェリーショップでは、目にも鮮やかな「ロッソ」一色となります。このヴィテルボの市場でもひときわ目を引いたのが下着専門店。屋台内には赤い女性用下着から、赤い男性用ブリーフやトランクスが山の用に置いてありました。もちろん値段もデパートなどと比べると手頃です。この時期、イタリアに旅行する場合は、勇気を出して市場に入ってみると思わぬ楽しいショッピングが体験できますよ。
市場内には「わたあめ屋台」もありました。なんだか日本ぽく感じるのは僕だけでしょうか?イタリア語では「zucchero filato」といい、糸状の砂糖という意味です
■ヴィテルボへのアクセス
ローマから電車もしくはバスで約1時間40分
オルヴィエートからバスで約1時間
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/12/11)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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