ブラスバンドが広場で生演奏!もちろん誰でも自由に見ることができます。パフォーマンスも派手でもうみんな目が釘付け。観客も乗りが良くて演奏者との一体感が生まれます。これぞジャズ!
2010年の締めくくりはやっぱりこれ!
オルヴィエートに住んで6年、中世の街並みは500年以上経た今も変わらずに美しく、静かでゆったりとしたリズムがとても心地良いです。ローマやミラノの喧噪とは無縁で、ゴトゴト揺れるケーブルカーで丘の上にたどり着けば、美しい田園風景が安らぎを与えてくれます。
そんなオルヴィエートの「穏やかな日々」も年に1度だけは姿を消し、代わりにエネルギッシュな管楽器の音色で包まれます。そう、それが待ちに待ったウンブリア・ジャズ・フェスティバルです。
日が暮れるとみんな外に出てきて町散歩を楽しみます。クリスマスのイルミネーションと町に溢れる音楽が一年で最も活気あるフェスタをさらに盛り上げます。
クリスマスから年末にかけて徐々に盛り上がります
イタリアは12月に入ると徐々にクリスマスの準備が始まります。ショーウィンドウには赤色のオブジェが姿を現し、頭上には町を彩る派手なイルミネーションが設置されます。カトリックの国イタリアでは、クリスマスシーズンがもっとも心弾む季節で、家族へのプレゼント選びや、招待客への料理の準備など忙しいながらも皆笑顔が絶えません。
オルヴィエートではそのクリスマスの活気をそのままに、年最大のイベント「ジャズ祭」に突入します。小さな町が人で溢れ、そして音楽に埋もれます。
これぞイタリア流、カウントダウンはワインやスプマンテを持ち寄って、みんなで祝います。「アウグーリ!(おめでとう!)」の声が町中に響き渡ります。
今年のジャズ祭は12月29日から1月2日までの5日間
オルヴィエートのジャズ祭には世界中から著名ジャズマンとジャズファンが集まります。そして町の至る所でジャズ演奏が聴けるのです。劇場はもちろん、レストランや地下洞窟でも演奏会が開催され人々を魅了します。ブラスバンドは中世の町を練り歩き、皆の興奮をさらに盛り上げます。
その熱気が最高潮に達するのが新年のカウントダウン。広場に特設ステージが用意され、町中の人がワインを片手に集まります。そしてリズムの良い演奏とともに「5,4,3,2,1」で「おめでとう!」。打ち上げ花火や爆竹の音とともに新しい年が幕を開けます。
メイン広場では特設ステージが用意されます。イタリア国営放送も毎年中継するほどの人気イベントなんですよ。年末何紙にイタリアに来たらぜひ参加してみましょう!
記憶に残るイタリア体験です
中世の町で繰り広げられるジャズ祭は、音楽ファンならずとも興奮するでしょう。ジャズのリズムが石畳に反響して、まるで町全体が生きているかのようにビリビリと震えます。普段静かな町もこの時ばかりは生まれ変わったかのように活気づきます。
オルヴィエートはローマから電車で約1時間。日帰り旅行にも最適です。年末年始にイタリアを訪れる人は、ぜひ年一度のジャズ・フェスティバルに参加してみましょう。記憶に残るイタリア旅行となるでしょう。
関連情報
第18回ウンブリア・ジャズ・ウィンター(2010-2011年)
開催日:年末年始(2010年12月29日〜2011年1月2日)
ウンブリア・ジャズ・フェスティバル公式サイト
http://www.umbriajazz.com/
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