- 山盛菜々子
- イタリア在住。外国人記者クラブ所属。日本ではブルームバーグ、スカイイタリアのアジア特派員として生放送に出演。政治家、実業家、俳優、デザイナーなど、多数の著名人と対談。2006年4月に、フリーの記者として独立。ファッション、紀行、デザインの取材に関わることが多いが、文化、政治経済、エンターテイメントなど、ジャンルを問わずに幅広く活躍中。
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ピンクのテーブルクロスは、イタリア食堂の基本。並んでおいしいものを食べよう
観光客の多い場所で、レストランを選ぶのは難しい。ツーリストが多すぎて、外国人ばっかりが入っているレストランはあまりにも観光客目当てでボラれるのが見え見えだし、イタリア人しか相手にしない所もなんとなく気が引ける。そんな時は、「ダ・フランチェスコ」に限る。噴水がきれいなナボーナ広場などの観光スポットに近く、ローマの中心街にありながら、気楽にローマ料理が楽しめる人気トラットリアである。
イタリア語で、リストランテ、トラットリア、オステリア、エノテカという4種類の飲食店を表す言葉があるが、これは、価格、サービス、雰囲気のレベルによって分かれている。「リストランテ」は、一番エレガントで、高級感のある飲食店。料理もサービスも一流のものが多い。「トラットリア」は、カジュアルシックで、値段はまちまち。「オステリア」は、いわゆる日本語で言う居酒屋である。また、「エノテカ」は、主にワインバーで、立ち飲みのカジュアルバーからお洒落なつまみのあるバーなどいろいろである。
オステリアでも、レストランレベルの食事が楽しめる場所もあるが、基本的に、グレードが分かれているので、TPOに合わせていろいろ選ぼう。「リストランテ」という名がついているところには、夕食前に着替えて、オステリアならスニーカーでも大丈夫。
「ダ・フランチェスコ」は、トラットリアとオステリアの中間ぐらいにあたるカジュアルな人気スポットで、いつも店の前に行列ができている。おすすめは、ビュッフェスタイルのアンティパスト(前菜)。お皿をもらって、好きな物をとりわけることができるので、食べ過ぎないように。野菜のグリルやオイル漬けがおいしい。アマトリチャーナ(トマトとベーコンのパスタ)や、カルボナーラなどのパスタもおいしいし、ローマ風の薄焼きピザも絶品だ。家庭的な料理が味わえるお店で、メニューの豊富さがうれしい。並んで、隣の人とおしゃべりしながら待つのも悪くないが、待つのが嫌な人は、予約しよう。クレジットカードが使えないのはイタイが、下町風の飲食店ならあたりまえ。お値段は、非常にリーズナブルなので、ご心配なく。好きな物を好きなだけ食べよう。
■Da Francesco(ダ・フランチェスコ)
住所:Piazza del Fico, Roma
Tel: +39-06-66864009
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