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海外現地発ガイド通信

ひとりの教皇とひとり建築家によって造られたルネッサンス理想都市「ピエンツァ」


掲載日:2008/10/10 テーマ:世界遺産 行き先: イタリア / ローマ

タグ: すごい! 街歩き 教会 世界遺産


オルチャ渓谷に浮かぶユニークな町「ピエンツァ」

城壁に囲まれたピエンツァはルネッサンスの特徴を色濃く残す小都市。八角形の鐘楼がある大聖堂から眺めの良い城壁の上を散策できます 城壁に囲まれたピエンツァはルネッサンスの特徴を色濃く残す小都市。八角形の鐘楼がある大聖堂から眺めの良い城壁の上を散策できます

ヨーロッパ随一の美しい田園風景を誇る中部イタリア。その中でも、世界遺産でもあるオルチャ渓谷のあるトスカーナの丘陵地帯は、手入れの行き届いた田園と糸杉が広がる絶景として知られています。今回はその美しい景色に溶け込むように点在する珠玉の町の中でも特にユニークな美しい町「ピエンツァ」を紹介します。ガイドブックにはほとんど載っていない見落としがちな小さな町ですが、欧米からの観光客で溢れる有名観光都市です。

2000人あまりの小さな理想郷「ピエンツァ」

ピッコローミニ家の紋章があるピエンツァ大聖堂。幾何学的な美しいファザードの内部は、内陣を中心に5つの礼拝堂が放射状に並びます ピッコローミニ家の紋章があるピエンツァ大聖堂。幾何学的な美しいファザードの内部は、内陣を中心に5つの礼拝堂が放射状に並びます

トスカーナ州シエナ県のピエンツァは人口わずか2000人あまりの「極小都市」ですが、その魅力は世界に知れ渡っています。それはこの町がローマ教皇ピウス2世の命によってルネッサンス期に生まれ変わった「理想郷」だから。かつてこの町はアミアータ山の大修道院の所有となっていました。そして自治都市シエナ、さらにピッコローミニ家配下の都市へと変遷していきます。そして15世紀にこの町にとって大きな変化が生まれます。

ひとりの教皇がひとりの建築家に依頼した理想郷…

建築家ロッセッリーノの名前を冠したメイン・ストリート。レンガの敷き詰められた美しいピウス2世広場から東西に延びています。お店もこの通り沿いに並んでいて散策に最適です 建築家ロッセッリーノの名前を冠したメイン・ストリート。レンガの敷き詰められた美しいピウス2世広場から東西に延びています。お店もこの通り沿いに並んでいて散策に最適です

1458年、新しいローマ教皇にピエンツァ出身のエネア・シルヴィオ(Enea Silvio)が選出されました。彼、ピウス2世は知識人、文人教皇であり、なかなかのアイデアマン、その彼が生まれ故郷の町の名前をコルシニャーノからピエンツァに変更して、三年計画で自分の理想都市に作り替えようと計画したのです。命を受けて都市設計を担当したのが、当時ルネッサンスを代表する建築家で教皇庁の建築顧問として活躍したベルナルド・ロッセッリーノ(Bernardo Rossellino)。ひとりの教皇がひとりの建築家に命じて思い通りの「理想郷」を作らせようとしたユニークな町です。

未完の小都市「ピエンツァ」をのんびり散策

ピエンツァと言えば羊のチーズ「カーチョ・ペコリーノ」。毎年8月末ころには50年以上も続くチーズ祭りも開催されます。丸いチーズを転がして特典を競うユニークなゲームも行われます ピエンツァと言えば羊のチーズ「カーチョ・ペコリーノ」。毎年8月末ころには50年以上も続くチーズ祭りも開催されます。丸いチーズを転がして特典を競うユニークなゲームも行われます

1996年にユネスコの世界遺産に登録されたピエンツァは城壁に囲まれた東西400メートルほどの小さな町で、端から端まで歩いてもわずか10分程度。その箱庭のような町に当時の最高技術をつくした広場や宮殿、聖堂などが造られたのです。しかし1464年教皇の突然の死により都市計画は中断となり、ピエンツァは未完のままユニークな小都市として残りました。
時代から取り残され、当時のユニークで美しい景観を残したピエンツァ。ワインやチーズといったトスカーナの大地の恵みに舌鼓を打ちながら、のんびりと町を散策するのが最良の楽しみ方です。

【関連情報】

■ピエンツァへの行き方
ローマから:SIRA社バスで3時間15分(1日1〜2便)
モンテプルチャーノから:SIRA社バスで25分(1日1〜2便)
シエナから:TRA-IN社バスで1時間30分(1日7便)

■ピエンツァの観光案内所
住所:Corso Rossellino 59
電話:+39 0578-749071
営業時間:[夏期のみ] 9:30-13:00、15:00-19:00
定休日: なし

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/10/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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