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海外現地発ガイド通信

古代ローマの遺跡の中で現存する最も完全な遺産〜パンテオンは奇跡的建築物です


掲載日:2009/06/19 テーマ:遺跡 行き先: イタリア / ローマ

タグ: すごい! 遺跡 建築


天井の“穴”

パンテオンのドーム(丸屋根)の一部とその中心に開いた穴 パンテオンのドーム(丸屋根)の一部とその中心に開いた穴

「あの穴にはガラスが付いてるの?」
あれはまだ20世紀、初めてローマのパンテオンを案内してもらった際、天井に開いた“丸い穴”の先にある青空を見たとたん、お恥ずかしながら私の口から飛び出した言葉でした。こんなにりっぱな神殿の内部が雨で濡れるはずはない、と思ったのです。
あれから10年以上。疑問は疑問を呼び、雨の日に訪ねたことがないため、残念ながら自分の目では確認できていません……

神殿から寺院、そして現在へ

パンテオンの外観 パンテオンの外観

さて穴の話は後にして先にこのパンテオンですが、キリスト教が布教する以前に神殿として作られました。キリスト教は313年にコンスタンティヌス1世によって公認された後、380年にテオドシウス帝によりローマの国教となりましたが、それまでローマは多神教の国だったのです。ですから、民衆は各々が信じる神を祈りにこのパンテオンに集まっていたのですね。なんとなく不思議な感じがしますよね。そして7世紀になるとキリスト教の寺院となったおかげで、中世期に文芸復興の名のもとに古代ローマの建造物破壊が行われる中で、今日まで残りうる運命を得たのでした。

約2000年も前の正確な建築物

現在我々が目にするものは115〜118年にかけて建てられたもので、紀元前25〜27年頃の最初の建築が火事で焼失した後に建て直されたものです。それにしても2000年ほども昔の建物がこれほど立派に残っているなんて、奇跡としか言いようがないように思います。もちろんこのパンテオンは、古代ローマの建造物の中で、最も保存状態がよいとされていますね。
パンテオンは円堂の上部に半球形のドームの付いた石造りの建物で、直径43.44m。ドームの真ん中に開いている穴までの高さも同じく43.44m。当時これほど正確な建物を、それも“石”で造ったなんて、先人らはどういう脳ミソを持っていたんでしょう……

謎の“穴”について

でもその“脳ミソ”については、まだあるんです。それがてっぺんの“穴”。これが採光のためのものであることは一目瞭然ですが、地上から見上げると小さそうな穴も、実は直径8.92mもあるのです。「雨が降るとどうなるんだろう……!?」とは、やはり皆さん考えますよね!
実は外が土砂降りでも、パンテオンの中(穴の下)は土砂降りにはならないそうなんですよ。というのは、この円堂からドームへと上昇する空気の流れが穴から吐き出されることにより、降り注ぐ雨を細かく砕いて外側へと跳ね返すそうなのです。建築工学的に作られたものだという話も聞きましたが、2000年前の人間の脳細胞がどれほど発達していたものか…。でも、これまで数知れず先人の遺産(知恵)を拝む機会を得てきた私は、素直に納得してしまうのです。
そうははいってもご安心ください。直径約9mもあるのですから全く降り込まないはずはありません。床面には排水口が設けてありますから。
ぜひ是非、この形容しようのない奇跡的な遺産を、ご自身の目でご覧になってください!! 実際に目にしたとき、さてあなたは信じるでしょうか!?

【関連情報】

■ Pantheon(パンテオン)
住所:P.za della Rotonda、Roma
電話:(+39)06-68300230
入場料:無料
開館時間:9:00〜19:00
定休日:無休

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/06/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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