古代ローマ帝国の遺跡を超現代的建物の中に収蔵する「アラ・パチス美術館」

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古代ローマ帝国の遺跡を超現代的建物の中に収蔵する「アラ・パチス美術館」

掲載日:2009/07/01 テーマ:美術館・博物館 行き先: イタリア / ローマ ライター:木場しのぶ

タグ: すごい! 遺跡 建築 美術館



ABガイド:木場しのぶ

【イタリアのABガイド】 木場しのぶ
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ライター、コーディネーター、フォトグラファー。専ら端午の節句生まれを誉れとし、鯉幟を吊るす竹のように生きることを目指す。趣味・興味は多方面に渡るが、特に“食べて飲んで湯に浸かる”の3拍子をこよなく愛する。イタリア語通訳案内士資格を所持し、通訳としても活動。著書『蝦(エビ)で釣られたイタリア』は涙と笑いのイタリア滞在記。

紀元前9年の平和の祭壇(アラ・パチス) 紀元前9年の平和の祭壇(アラ・パチス)

たったひとつのモニュメント!?

ここは、ある“ひとつのもの”を収蔵するために建築された美術館。そういうのってあまり聞きませんよね。東大寺の大仏殿にも大仏様だけがお座りになってるわけではないですしね。それにもまして、世界的にも指折りの建築家の手で設計されたという、展示物にとって光栄この上ない世にも珍しい美術館なのです。それはローマにある、収蔵物がそのまま名となった「アラ・パチス(平和の祭壇)美術館」。紀元前の古代ローマ時代の祭壇(遺跡)を、排気ガスや熱、湿気やほこりなどから守り、半永久的に維持・保存し、展示している、まさに宝石箱のような美術館なのです。

 

アラ・パチスの外壁。内外部とも、欠損部分はわざと判別できるように修復されている アラ・パチスの外壁。内外部とも、欠損部分はわざと判別できるように修復されている

アラ・パチスとは?

その平和の祭壇(アラ・パチス)とは、古代ローマ帝国の初代皇帝であるオクタヴィアヌス、つまり元老院から“アウグストゥス(尊厳なる人)”の称号を受けた人ですが、ガリヤ・スペイン地方への3年に渡る遠征からの凱旋の際、ローマ帝国の強さと彼自身の名を一帯に轟かせたことへの敬意を表して、元老院の掛け声で紀元前13年に建設が決まり同9年に落成したものです。
しかしその後約1500年もの間他の多くの遺跡と同じように地中に埋まっており、16世紀になってやっと発見。とはいうもののさらにまた19世紀半ばまで姿を消すという運命を辿りました。そしてアウグストゥス(BC 63〜AD 14)の誕生2000年目の1937年、やっと本格的にこの祭壇の再建が行われたのです。

 

外からの眺め 外からの眺め

超現代的建物とは?

さて現在その祭壇を収容している建物が、2006年建築のアメリカ人建築家リチャード・メイヤー作。全面に計1500平方メートルものガラスを用いたミニマリズムの箱型のものです。しかし実は、その器が歴史ある祭壇を収蔵するには不向きではないかと、専門家やジャーナリスト、一般市民を交えて盛んに議論されたのです。そして皮肉なことに、中身よりも外側の方が有名になってしまったのでした。
この設計は、外部との視覚的な連続性を遮断しないようにと考えられながら、内部はというとモニュメントをじっくり観賞するのに十分な静けさを保っているのです。もともと外部にあった祭壇をやわらかい自然の光の中で観賞できるなんて、簡単そうでいてかなり斬新な発想だとおもいませんか? 2層になった各々12mmの厚さのガラスの間にはアルコンガスが入り、太陽光線のフィルターの役目をはたしているのだという超現代的建築物なのです。
私の周りでも賛否両論飛び交っていたこの建物、さて皆さんはどんな感想をもたれるでしょう!? でももちろん「アラ・パチス」本体の観賞を第一にしてくださいね(笑)!

 

【関連情報】

■ Museo dell'Ara Pacis(ムゼオ・デッララパチス)
住所:Lungotevere in Augusta (angolo via Tomacelli), Roma
電話:(+39)06-06068
URL:www.arapacis.it
入館料:6,5ユーロ
開館時間:9:00〜19:00
定休日:月曜

 
 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/07/01)
※渡航前に必ず現地の安全情報をご確認下さい。http://www.anzen.mofa.go.jp/
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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