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海外現地発ガイド通信

幾つもの役目を担ってきた“聖天使城”〜その名の由来となった奇跡の伝説


掲載日:2020/10/11 テーマ:城・宮殿 行き先: イタリア / ローマ

タグ: 建築 博物館 歴史


現存する2世紀の建造物

サンタンジェロ橋から見たサンタンジェロ城 サンタンジェロ橋から見たサンタンジェロ城

大天使ミカエル(ミケーレ)の像を頂に配する『カステル・サンタンジェロ』は、首都ローマを縦断するエレガントなテーヴェレ川のほとりにある城。こう書くと、豪奢な或いはメルヘンチックなお城をイメージしてしまいますよね。でも実は正反対。威風堂々としたいかにも堅牢そうな建物なんです。“城”とういと一般的な、かつての君主の居城とかいうわけではなくて、もともと霊廟として建てられたもので、竣工は139年。え?千が抜けてる? いいえ、間違いなく今から1900年も前のものなんですよ! ローマってほんとにスゴイ! 街中に平然とこういうものが存在するんですからね。

外部からは窺い知れない歴史の跡

教皇庁へ続く800mの通路 教皇庁へ続く800mの通路

と、それはさておき、ローマ14代皇帝ハドリアヌスの廟として建てられたこの建造物は、長い年月の間には要塞として、牢獄として、またローマ教皇庁・バチカンからほど近いこともあり有事の際の教皇の避難所としても利用されてきました。現在はそのいずれの歴史の跡も色濃く残しながら博物館として公開されています。弾丸を跳ね返す頑丈な石壁に護られた外廊。屋内には囚人を収容した牢獄があるかと思えば、煌びやかな大広間あり、教皇避難時の小部屋の並ぶ居住スペースあり・・・と、とても興味深い、そして迷宮のごとき建物なんです。内部には兵器などの若干の展示室はありますが、なによりも今なお圧倒的な存在感を見せるこの大建築こそが大展示物なのです。

奇跡の伝説

城から見下ろすサンタンジェロ橋 城から見下ろすサンタンジェロ橋

ではなぜこの建物のてっぺんに天使像が? 言い伝えによれば、その理由は“ある奇跡”の為でした。6世紀、590年に遡ります。当時ヨーロッパに蔓延していたペスト(黒死病)はローマにも大惨事をもたらしました。時の教皇グレゴリウス1世はこの伝染病を鎮めるための祈りの行進をします。行列はこのハドリアヌス帝の霊廟の川向いに着き、橋を渡ります。その時です。天使たちが参列者の頭上に舞い降り、聖マリア像を取り囲んだのです。そして視線を上げた教皇の眼に映ったのは、霊廟の頂で大天使ミカエルが自身の剣に付いた血をふき取り鞘に納める姿だった、ということです。ローマのペストはこうして終息したのでした。

天使に見守られて

大天使ミカエル像 大天使ミカエル像

橋は『サンタンジェロ橋』と名を変えました。和訳すると『聖天使橋』です。左右に5体ずつバロック期に作られたとても美しい天使像が置かれていて、天使たちに見守られながら橋を渡れるんですよ。霊廟も後に、カステル(城)・サンタンジェロ、つまり『聖天使城』となり、天辺には大天使ミカエルの像が配されました。木造に始まり現在の銅像は18世紀半ばに作られた6代目。大天使ミカエルも城の頂から絶えず見守ってくれているのです。

【インフォメーション】

城内の煌びやかなホール 城内の煌びやかなホール

Castel Sant'Angelo(カステル・サンタンジェロ/聖天使城)
■住所:Lungotevere Castello 50, Roma
■予約電話:+39-06-32810(月〜金 9-18/土 9-13)
■URL:https://www.castelsantangelo.com/
■営業時間:月〜水 9:00-19:30/木〜日 9:00-24:00
(チケット売り場は閉館の1時間前まで)

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2020/10/11)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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