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海外現地発ガイド通信

シエナの情熱、地区対抗競馬「パリオ」の全貌!


掲載日:2007/08/22 テーマ:祭り・イベント 行き先: イタリア / シエナ

タグ: すごい! イベント 激しい 祭り


シエナの人々は、パリオのために生きている

シエナの時期は町中がパリオ一色になります。世界一有名な競馬競技を見ようと世界中から観光客が集まります シエナの時期は町中がパリオ一色になります。世界一有名な競馬競技を見ようと世界中から観光客が集まります

パリオはシエナで1147年から800年以上続いている伝統行事、「競馬レースのお祭り」です。でも普通のお祭りやレースを想像したら大間違い。パリオは毎年7月2日と8月16日、たった年2回行われるレースで、セネーゼ(シエナの人)にとってはこの日のために生きているといっても過言でないほど、大切で情熱的な試合です。イタリアの中でもシエナでは、カルチョ(サッカー)より断然パリオなんです。

地区対抗競馬レース

パリオの競馬は簡単に言うと「シエナの地区対抗競馬レース」、出場するのは各地区から1騎手+馬1頭。シエナの旧市街は現在17の地区=コントラーダに分かれていて、各地区が動物のモチーフとカラーをもっています。ワシ、いも虫、カタツムリ、フクロウ、ドラゴン、キリン、ヤマアラシ、ユニコーン、雌狼、貝、ガチョウ、波、ヒョウ、森、亀、塔、ヤギ。レースではその地区の色が騎手(ファンティーノ)のユニフォームカラーとなり、地区出身者はこの時期に地元カラーのスカーフを身につけます。

敵チームに生まれると結婚もままならない!?

出走前、夕方になるとカンポ広場は隙間のないほどの人だかり。次第とメインイベントであるレースへの興奮がわき上がります。 出走前、夕方になるとカンポ広場は隙間のないほどの人だかり。次第とメインイベントであるレースへの興奮がわき上がります。

パリオの特徴はここから…。コントラーダには宿敵、つまり仲の悪い地区があり、例えば、亀とカタツムリ、狼とヤマアラシ、塔は波とアヒルが仲が悪いことで有名です。この「いがみ合い」「敵対心」は言葉以上に激しく、たとえばパリオ時期に宿敵のスカーフを巻いている人を見つけると凄まじい形相になり、きたないヤジの飛ばし合い、喧嘩になることもあります。敵の地区に生まれた人同士はカップルになれないと言われるほどです。

騎手は毎回その地区がお金を出して雇うプロ。当然上手い下手があって、10回以上も優勝しているベテラン騎手もいますが、若い騎手も優勝することがしばしばあります。それは、パリオがルールのないレースだからでしょう。

ルールなし、落馬や転倒の危険や買収行為もあり

カンポ広場は小さなコース。急なカーブでは落馬や衝突が絶えません。怒号や歓声の中、レースは目が離せないほどのスピード感です カンポ広場は小さなコース。急なカーブでは落馬や衝突が絶えません。怒号や歓声の中、レースは目が離せないほどのスピード感です

ルールがないというのは、まず馬は鞍なしの裸馬でコントロールが非常に難しく、レース中に落馬や転倒の事故が起こることがよくあります。またレース前、敵チームによるジョッキーの買収、レース中のジョッキー同士による鞭の打ち合いや押し倒しなど、まさに何でもありの馬上格闘技。
肝心の馬はレースの数日前に抽選で決まります。この抽選結果で勝敗が決まるというほど重要な瞬間で、地元ではテレビ生中継をして、パリオファンが一喜一憂する瞬間です。とうぜん前評判のいい馬と悪い馬があって、優勝できそうもない馬をつかんだ地区は運を天に任せるか、買収作戦に走ると言う訳です。買収行為は違法でないため、地元シエナの人は「パリオは一番プリートな(汚れのない)スポーツだ」と言います。

レースはたったの1分、情熱が燃え上がる瞬間は感動です

舞台はシエナの中心にある世界一美しいカンポ広場。石畳のこの広場にはこの時期だけ凝灰岩の砂が敷き固められ、黄土色の美しいコースが出来上がります。夕方4時から中世の衣装をまとったパレードが続き、ついに夕方7時に大きな空砲の音を合図に馬と旗手がコースに現れます。レースは一週300メートルの広場を3周するのみ、約1分の出来事です。先頭馬がゴールをした瞬間に優勝地区の人たちは大歓声とともに優勝旗へと群がり、まだ冷めぬ熱気の中、優勝の喜びを分かち合います。一方負けたチームはまた来年の勝利に向け意欲を燃やすということです。
夏のイタリアへお越しの方は、ぜひ7月、8月のシエナを観光ルートに検討してみてください!

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/08/22)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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