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海外現地発ガイド通信

シエナの栄華の証〜謎の壁〜の頂上から古都の美景を!


掲載日:2017/09/03 テーマ:観光地・名所 行き先: イタリア / シエナ

タグ: 教会 史跡 絶景


「ファッチャトーネ」

シエナ大聖堂 シエナ大聖堂

フィレンツェの南50kmに位置するシエナは、中世期にはフィレンツェと覇権を競うほどに栄えていた都市国家。繁栄の名残は今なお町の隅々に見られます。2008年公開の映画「007 慰めの報酬」ではこの町が登場。冒頭で迫力のカーチェイスが繰り広げられてましたね。街はそんな映画のシーンにも選ばれる美しき古都。それを360度見渡せる贅沢な場所があるんです! それは市役所に聳える塔でも、大聖堂の鐘楼でもありません。それは、シエナの人々から親愛の情を込めて「Facciatone(ファッチャトーネ)」と呼ばれる“謎の壁”・・・

壮大な計画

新教会のファサードになる予定だった壁(中央) 新教会のファサードになる予定だった壁(中央)

街の繁栄を如実に物語るのが、壮麗なゴシック様式のファサードを持つロマネスク様式の大聖堂。“謎の壁”とはこの大聖堂脇の、なんともその場にしっくりこない、背が高くて平べったい白と茶のツートーンの壁のこと。大聖堂とこの壁を繋ぐ建物も、アーチの柱間を無理して塞いだようでこれまた違和感。。。 それもそのはず、実は建設途中で放棄された建物なんです。遡ること14世紀前半、街の全盛期に持ち上がった壮大な計画〜大聖堂拡張工事〜の痕跡なのです。完成した暁にはフィレンツェやミラノの大聖堂などより一回りも二回りも大きくなっていたであろう大聖堂。つまりこの“謎の壁”がファサードになるはずだったんですよね。「大聖堂」というものは町の威厳であり住人の誇り、そして栄華の証なのです。

市民に愛される「教会の顔」

ファッチャトーネからのシエナの町並み ファッチャトーネからのシエナの町並み

しかし残念なことに、設計上のミス、内戦による資金不足に、折からのペストの流行と次々と問題に襲われ拡張工事は中断。その後次第に建築済みの部分も取り壊されました。とはいえ未来の“教会の顔”であったファサード部分は今なおしっかり踏ん張って、「大きなファサード」という意味の「ファッチャトーネ」の愛称が付いたのです。新教会の翼廊になるはずだった部分(アーチ柱内部)は後に美術館となり、ファッチャトーネへも美術館から繋がっています。

生き続ける中世の街並み

頂上に続く幅の狭い螺旋階段 頂上に続く幅の狭い螺旋階段

頂上に上れば、眼下には息を飲む素晴らしい景観が広がります。赤茶色の石造りの町並みは21世紀の今なお中世期のまま! 前述の「007」にも登場したシエナ一の観光スポット・カンポ広場も、もちろん大聖堂も目の前に! そして街の周囲に広がる丘陵地帯までも見渡すことができるのです。歴史に“もし”は存在しませんけれど、ここに巨大な聖堂が建っていたとしたら・・・なーんて想像しつつ眺めるのも一興です。

インフォメーション

Facciatone(ファッチャトーネ)【 ドゥオーモ美術館内】
■住所:Piazza del Duomo 8, Siena
■tel:+39- (0)577-283048
■URL:http://operaduomo.siena.it/it/

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/09/03)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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