夏のシチリア島は暑すぎる。遺跡見学はほどほどに

イタリア・シチリア島の夏は、強烈な暑さです。外では突き刺さるような光線に、ヘトヘトになります。水分を十分に補給するのはもちろんのこと、アグリジェントなどの古代遺跡では、日陰もあまりないですから、見学は短めにしましょう。高級ホテルに泊まるのなら、午後はゆっくりプールで遊んで体を冷やすくらいがちょうどいいです。どの町に行っても、午後は静まり返っています。シエスタ(午睡)ですね。昼寝をしなければ体が持たないことを、地元の人はよく知っているのです。

映画の舞台になった場所へ!シチリアのタオルミナへ 映画の舞台になった場所へ!シチリアのタオルミナへ

道ばたで見かける名産に、チャンスがあればその場で

バスや車で移動中に、この時季シチリアで見かけるのは、ウニの露天商です。テーブルの上に七色にも見えるヨーロッパ・ムラサキウニを広げて漁師が直販しています。もちろんその場で割ってもらって、スプーンか、なければ小指ですくって食べるのです。地中海の香りが口いっぱいに広がります。日本のバフンウニよりは、さらりとした味わいです。

映画の舞台の町は、海も町もいい

僕がウニ料理を探した町は、シチリア島北東部に位置するタオルミーナです。映画で有名になった町ですね。映画と同じく、海の青さが美しい。映画にもあったあの深いブルーはどこにあるのでしょう。見たいなら、ロープウェイに乗って、イゾラ・ベッラへ足を延ばしてみましょう。間近で海の表情が見られます。あるいは町中を歩いても映画のシーンが思い出されます。町中のドゥーモ広場の噴水は、映画のヒロインのジョアンナが、水族館から運び出してきたイルカに、水かけてあげた場所です。細い階段状の小道なども、映画のロケに使われました。そして町を巡りつつ、レストランで探す単語は「Riccio de mare」。ウニのことです。意味は「海のイガ」。たしかにウニは、栗のイガに似ています。

日本とはまた違った味わわいのウニ

僕が見つけたレストランでは、オーナーシェフが、厨房で生きたウニを見せてくれました。新鮮そのものです。前菜に生ウニ、メインでウニスパゲティはどうかという提案です。ウンもスンもなくもちろん快諾し、青い海を眼下に見ながらテーブル席でしばし待ちます。するとまずは、二つに割った生ウニが出てきました。口に入れたとたんに鮮烈な海の香りが広がります。日本のバフンウニは日本酒が合いますが、こちらのウニは白ワインが抜群にいいですね。あっさりとしている分、白ワインの軽い香りと合います。そしてメインのウニスパゲティ。ほどよい濃厚さで、パセリがいい具合に臭みを消します。ウニとパセリしか使っていないスローフードの代表なような料理でした。タオルミーナなら、ウニを出すレストランは結構多いそうなので、ぜひご賞味あれ!