世界三大カーニバルとその特徴

カーニバルというと、まず何が頭に浮かびますか? 熱狂的に踊り狂うリオのカーニバルか、今回紹介する仮面を付けたベネチアのカーニバルのどちらかが浮かぶのではないでしょうか。「世界三大カーニバル」というと、これにカリブ海のトリニダード・トバゴを加えたものですが、このトリニダードのものはリオと同様、露出の多い派手なコスチュームで踊るというもの。つまりアクティブ系で、しっとりとミステリアスなベネチアのものとは違います。どちらが思い浮かぶかで、その人の性格も出そうですね。それではそもそも「カーニバル」って何のためにするのでしょう?

ヘネチアの土産物屋では、仮装用の仮面などが売られている。 ヘネチアの土産物屋では、仮装用の仮面などが売られている。

「カーニバル」の由来は?

「カーニバル」は英語で、ラテン語系の言葉では「カルナヴァル」。「謝肉祭」のことです。キリスト教では重要な行事の「復活祭」ですが、西方教会(カソリック)ではその46日前から「四旬節」が始まり、かつては人々は肉や卵を食べない節制期間に入っていました。「謝肉祭」は簡単に言うと、その前に肉を食べてどんちゃん騒ぎをしようというもの。カルナヴァルはラテン語の「カルネム(肉)」から来た言葉。ヨーロッパでは冬の寒さが厳しいが、あと一ヵ月半で春の訪れが来る時期なので、きっと「冬を乗り切る前にひと騒ぎ」という感じだったのでしょうか。

復活したベネチアのカーニバル

ベネチアではカーニバルは共和国最盛期の12世紀から行われるようになったようですが、やがて衰退していき、実は18世紀から近年までは行われていなかったというから驚きです。長い伝統があるものだと思っていました。そのカーニバルが観光促進のために復活したのは、1979年のこと。観光都市ベネチアですが、天気が悪く、霧も発生する冬はオフシーズン。そこに観光客を集めようと考えたのでしょう。それは大成功し、現在では2週間で300万人を動員する、一大観光イベントになっています。

ベネチアのカーニバルに参加してみよう!

このカーニバルの大きな成功は、「仮面」でしょう。仮面をつけてヨーロッパ貴族のようなゴージャスな衣装を着る、というのはまさにコスプレ。見た目のインパクト大です。仮面も“面白い”ものではなく、無表情な冷たいものなので、ミステリアスな感じです。2016年のベネチアのカーニバルは、1月30日から2月9日まで。初日の正午にサン・マルコ広場で開会式が行われ、以降、連日市内各所でイベントが行われます。最終日の前日には、仮面コンテストの優勝者が発表されるイベントなどがあります。ただしかなりの混雑なので、参加する場合は覚悟を。とくに土日はヴァポレット(水上バス)に乗れないほどの人混みです。かといって平日は仮装している人が少ないらしいので、それも悩みですね。