サン・マルコ寺院2階にある博物館へ

ベネチアの世界遺産サン・マルコ寺院、その2からの続きです。それでは寺院に入ったら、先に「博物館」を見てみましょう(開館時間9:45〜16:45、入場料5ユーロ)。2階への階段を上り、チケットを買って中に入ると、2階の正面バルコニー部分に出ます。ここから見下ろすサン・マルコ広場の眺めは絶品です。また、バルコニーにある4頭の青銅の馬もすぐ近くに見えます。バルコニーの反対側からは、寺院の内側も俯瞰できます。1階から見るより天井に近いので、天井部のモザイク画がよりよく見えますよ。この博物館で一番の見どころは、先に述べた4頭の青銅の馬のオリジナルでしょう。かつてはかなり痛んでいたようですが(約1700年前のものと思えば当然ですね)、今では修復されてきれいな状態になっています。そのほかにも、寺院建築がどうなっているかを示す解説などもありました。

サン・マルコ寺院2階のバルコニーから、サン・マルコ広場を見下ろす サン・マルコ寺院2階のバルコニーから、サン・マルコ広場を見下ろす

モザイク画で覆われた寺院内部

一階に降りて、今度は寺院の中を進んで行きましょう、寺院の建物は、中央に大きなドーム、その周りに4つの小さなドームがあるという、ギリシャ十字形のビザンチン様式で建てられています。各ドームの内側には、モザイク画が施されていますが、人物がマンガチックな中世的なものや、ルネサンス以降の立体的なものなど異なるタッチのものもあり、いくつかの時代に渡っているのでしょう。ただし、全体的には金色のトーンで統一されています。これらのモザイクでもっとも見応えがあるのは、中央ドーム内側にある「昇天のクーポラ」で、キリストや聖母マリア、十二使徒などが描かれています。現存する教会でこれだけの中世モザイク画が見られるのは、世界的にもここぐらいでしょうか。

金銀や宝石で飾られた豪華な「パラ・ドーロ」

寺院内の柱や壁は、立派な大理石で作られています。目を落として床を見ると、こちらも大理石や瑪瑙を使って、豊かな模様を生んでいます。地味ですが、そちらも注目してみてください。寺院の一番奥が、「聖像壁」で仕切られた内陣です。ここにある主祭壇を見るには別料金(2.5ユーロ)が必要ですが、ここまで来たらお金を惜しまずに入ってみましょう。聖マルコの遺骸が収められた主祭壇の裏にあるのが、サン・マルコ寺院最大の宝ともいえる「パラ・ドーロ」です。金銀や数百に及ぶ真珠、エメラルド、ガーネットなどの宝石が散りばめられた祭壇画で、そのすばらしさと豪華さには圧倒されるでしょう。一般的な価値からいえば、これがサン・マルコ寺院随一の宝物になります。

写真を撮るなら午後

このパラ・ドーロを出ると、順路はすぐに寺院の外へと続きます。最後に、寺院の正面は西向きなので、外観の写真を撮るなら午後の遅い時間にサン・マルコ広場を訪れたほうがいいでしょう。とくに日が傾いた夕方がベストです。それでは、贅を尽くしたベネチア共和国の繁栄を体現する、この教会を楽しんで来てください。