ベネチア有数の美術館へ

水の都ベネチア。ここでは運河を行くゴンドラに乗ったり、サン・マルコ広場のカフェでのんびりしたり、ベネチア共和国の繁栄を感じさせるサン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿の見学をしたりと、見どころにはこと欠きません。今回紹介するのは、そのベネチアでもっとも有名な美術館の「アカデミア美術館」です。ルネサンス期の絵画というとフィレンツェが有名ですが、ベネチアも負けていません。15〜16世紀には「ベネチア派」と呼ばれる美術の流派の作品が人気を得ました。その作品を数多く展示しているのが、アカデミア美術館なのです。それではさっそくこの美術館に行ってみましょう。

アカデミア美術館のそばにある、アカデミア橋 アカデミア美術館のそばにある、アカデミア橋

アカデミア美術館への行き方

アカデミア美術館があるのは、大運河の南側、リアルト橋とサン・マルコ広場の間あたりにあるアカデミア橋のそばです。双方から歩いて10分ぐらいでしょうか(迷わなければの話ですが)。乗合船のヴァポレットで行けば、「Academia」で下船すればすぐです。美術館はゆっくり見学すると2時間ぐらいはかかるので、少なくとも閉館の2時間前には入館しましょう。入館料は9ユーロ(約1440円)。作品の背景などを詳しく知りたかったら、日本語のオーディオガイドを借りるのがいいです(5ユーロ、約800円)。展示室は2階なので、チケットを買ったら階段で2階に上りましょう(1階にも少ないですが、作品が展示されています)。

まずは初期ベネチア派の作品から

2階には第1室から24室まであり(一部閉鎖中)、だいたいですが時代順に並んでいます。第1室は、まだビザンチン様式の影響が強い、14世紀後半の初期ベネチア派が中心。ここではパオロ・ヴェネツィアーノの「多翼祭壇画」(1350年頃)に注目です。金の縁取りの中に描かれた「聖母マリアの戴冠」などの絵は、まだ中世の名残が強く感じられます。第2室に行くと、ベネチア絵画を牽引したというベッリーニ親子の作品が登場します。『玉座の聖母子と諸聖人』(1478年、ジョヴァンニ・ベッリーニ)には、すでに遠近法が取り入れられています。(後編につづく)