交通が集中するメストレ駅前

ベネチア対岸の町メストレの紹介の後編です。メストレの町の地図や紹介は日本のガイドブックにはほとんどないので、ここで町の造りや様子をざっと紹介してみましょう。鉄道駅は町の南側にあり、その北側に隣接してバスターミナルがあります。鉄道はイタリア各地を結んでおり、駅の構内には両替所やATM、24時間のカフェテリアなどがあります。駅前から出ている空港行きのバスは、直行のエアポートバスと各駅の市バスの2種類。空港まではエアポートバスで15分(3.5ユーロぐらい)、市バスで30分です(1.5ユーロ)。また、ベネチアのローマ広場行きの市バスも出ています(1.5ユーロ、約20分)。変わった所では、隣国スロベニアの首都リュブリャナまでのシャトルバスもあります。私はリュブリャナから利用して、25ユーロ(約3500円)、所要3時間でした。

ベネチア宿泊だと、サンタ・ルチア駅からホテルまでは徒歩か水上タクシーでの移動になる ベネチア宿泊だと、サンタ・ルチア駅からホテルまでは徒歩か水上タクシーでの移動になる

駅前だけならイタリアらしくない?

駅前には、団体旅行客が泊まるような大型ホテルが数軒並んでおり、それらの1階にはカジュアルなレストランが入っています。ただし、この駅前には“ベネチアらしい雰囲気”は皆無です。歩いているのは観光客を中心とした外国人ばかりなので当然ですが、通りに並ぶテイクアウト中心のファストフード店は、ケバブやインドカレー、ピザが中心。観光客以外で目立つのは、インド人、アラブ人、アフリカ系黒人、中国人です。そのため「イタリアらしくなさ」に驚く人もいます。また、近年の中国人観光客の増加にともない、中国人ツアー客でにぎわう中華料理店もありました。

町の中心は駅から1キロほど離れている

では、ここが町の中心かというとそうではなく、駅から北へ1キロ、15分ほど歩いた辺りが、地元イタリア人が多いカフェやショップが並ぶメストレの中心エリアのようです。ヨーロッパなので売店は早く閉まってしまいますが、中国人やインド人経営の売店は土日や夜遅くまで開いているので、不便ではありません。ベネチア本島の売店では0.5リットルのペットボトル飲料が300円ぐらいするので、水やソフトドリンクはこのあたりで買っておきましょう。

「寝るだけ」と考え、バスでベネチアに通えばいい

メストレからベネチアへは、市バスが朝から夜までだいたい10分おきに出ています。帰りのバスは夜23時ぐらいまでローマ広場から出ているので、メストレに泊まってもベネチアを1日たっぷり楽しめますよ。乗車時間は約20分で1.5ユーロ(約200円)。乗車券はバス内で販売していないので、泊まっているホテルか近くの売店で。なので、もし自分の選んだ日本発ツアーで、「メストレ泊」となっていても心配はいりません。移動が多い自由旅行の場合はメストレ泊が楽でしょう。そんな訳で、ベネチア滞在を考えているなら、メストレ、おすすめですよ。