物価高に悩まされるイタリア有数の観光地

イタリアの観光地というと、まずどこが浮かびますか? イタリアでローマ、フィレンツェに次いで、3番目に人気のあるのが“水の都”ベネチアです。運河沿いに並ぶ中世の街並、その間を行くゴンドラ…。憧れの都ですが、このベネチアを旅行に組み込むと悩まされる問題があります。それは物価が高いこと。というのも、ベネチアは本土から数キロ沖にある島。橋でつながっているとはいえ、ベネチア本島内は車の通行はできません。物資は水路を使っての移動になり、さらに途中からは人力で運ばなくてはならないので、売店の品からレストラン、ホテルに至るまですべてが高いのです。

大人気の水の都ベネチアだが、ホテル代が高騰している 大人気の水の都ベネチアだが、ホテル代が高騰している

高い上に不便なベネチアのホテル?

ベネチアのホテルは大運河沿い、あるいはローマ広場やサンタルチア駅、そして観光の中心サン・マルコ周辺にありますが、4星以上なら1泊3万から10万円、2つ星でも2万円前後、それに宿泊税としてベネチア市税が1泊ひとり1〜5ユーロかかります。このようにホテル代も高いのですが、さらにそこへ行くのもお金がかかります。よほどの駅近でなければ、スーツケースを抱えて運河にかかる階段を上り下りして移動するのは骨が折れます。空港からサン・マルコ広場付近まで水上タクシーでも行けますが、料金がだいたい1万5000円と頭が痛い所です。そこで私がおススメするのは、ベネチア対岸の町メストレでの宿泊です。

メストレってどんなところ?

「メストレって聞いたことがない」という人も多いでしょう。確かにガイドブックでもあまり紹介されていません。しかしここには中級からエコノミーのランクのホテルが多いので、近年は日本発の安売りイタリア周遊ツアーでもよく利用されているんですよ。メストレ自体は、これといった観光名所はないイタリアの小都市です。ただし、駅前に空港行きのバスが発着していたり、鉄道がイタリアの各都市を結んでいたりと、他の都市への移動を考えるととても便利。場所も空港とベネチアのちょうど中間ぐらいに位置しており、空港へはバスで15〜20分。ベネチアへも15分です。

メストレのホテルはこんな感じ

メストレのホテルの宿泊料金は、だいたい7000円から4万円ぐらい。ベネチア本島の同じランクのホテルに比べると、半額から7割程度の値段です。私は2015年の夏、メストレ駅から10分ぐらい離れたエコノミーホテルに泊まりましたが、朝食付きのツインルームで1泊9000円ぐらいでした(市税3.5ユーロ別)。駅からは離れていましたが、すぐ近くからベネチア行きのバスが出ていたので便利(バスのチケットもホテルで買えました)。部屋はそこそこ広く、WiFiも使えます。近くには似たようなランクのホテルがいくつもありました。宿泊料はメストレでも駅に近いほうがやや高く、同じランクのホテルなら徒歩5分離れるにつれて1000円ぐらい安くなるという感じでしょうか。(後編につづく)