ベネチアとスロベニアを結ぶ海側のルート

ベネチアとスロベニアの首都リュブリャナを結ぶ主なルートはふたつあります。ひとつはアドリア海沿いを行く海側のルート。イタリアのトリエステから国境を越え、スロベニアのコーペルを経由してリュブリャナに向かいます。コーペルでちょっと寄り道をして、ピランに滞在するのもおすすめ。ピランはアドリア海のトリエステ湾とピラン湾にはさまれた、突き出た角のような小さな半島に位置する小さな町です。ベネチア共和国に支配された頃の街並みを残す旧市街と真っ青なアドリア海の絶景を、丘の上の城壁から見下ろすことができます。

スロベニアの国境にあるノヴァ・ゴリツァの鉄道駅 スロベニアの国境にあるノヴァ・ゴリツァの鉄道駅

山側を通るメインのルート、ゴリツィア

もうひとつは、イタリア側のゴリツィアからスロベニアのノヴァ・ゴリツァに入り、ユリアン・アルプスの麓をゆく山側のルートです。私はスロベニアのブレッド湖からボーヒン鉄道に乗り、ボーヒン湖に立ち寄ってからベネチアを目指しました。国境に着くのが遅くなることを予想して、この日はそのまま国境に泊まることにしました。事前にホテルを予約しておこうとホテル予約サイトを調べてみると、物価の高いイタリア側のゴリツィアはホテル代も高め。節約ひとり旅ですから、こういう時は当然安い方を選びます。スロベニアのノヴァ・ゴリツァの駅に近い宿を予約しました。

物価の安さでスロベニア側に泊まったものの…

ボーヒン鉄道の車窓から山々の景勝を楽しんで、そろそろ日も暮れようかという頃にノヴァ・ゴリツァ駅に着きました。駅をでた正面がもうイタリアです。そして駅の裏手、東側に広がるのがノヴァ・ゴリツァの町。宿に荷を下ろして夕食を済ませるために町を歩いてみましたが、中心部はこれといって特徴のない現代的な街並みが広がるだけで見どころもなく、街歩きが楽しめる町ではありませんでした。それ以上に困ったのが、ちゃんとした食事ができる手頃なレストランがないことです。レストランを探して1時間以上歩きましたが、高級ホテルのレストラン以外は、開いているところはお酒を飲むだけのバーばかりです。

楽しく美味しく過ごすならイタリア側へ

結局、地元の人に聞きまくって、唯一見つけたカフェのようなところでサンドイッチを食べることができましたが、なんともつまらないスロベニアの最終日になってしまいました。そして、翌朝バスでイタリアのゴリツィアに入ると、なんとこちらは美しい街並みの旧市街にレストランもカフェもたくさんあるではありませんか。これなら前夜のうちにイタリアに入っておけばよかった! 私の選択は、節約第一に考えた結果失敗に終わりました。この国境に滞在するときは、ちょっとくらいホテル代が高くても、みなさん是非イタリア側に泊まってくださいね。