「情報ノート」の手書きの地図

世界各地の日本人宿に、旅人たちが書き残した「情報ノート」なるものがあります。日本人宿じゃなくても、宿に置いてあるゲストブックを見ると、西洋人はたいてい「○○(オーナーの名前)ありがとう!楽しかったよ!」といった挨拶やお礼を書いているのに対し、日本人はそこでもその町の情報を書き残していることが多く、これは日本人独自の旅文化なのかなあと思ったりします。私も宿泊先に情報ノートがあったら絶対にチェックします。特に、その町の地図(旅人の手書き)には、ガイドブックやインターネットでは得られないコアな情報が満載です。

超マニアック! 旅人が書いた手作りの地図で、旅の世界が広がることがある 超マニアック! 旅人が書いた手作りの地図で、旅の世界が広がることがある

美味しい食べ物屋チェックは欠かせません

旅人がノートに書き残した手書きの地図には、ガイドブックにはない穴場の見どころ、ビザ手続きをする大使館、レートのいい銀行や両替所、そして近所の美味しいレストランや食堂、屋台など、あらゆる情報が書き込まれています。次に来た旅人がそこに自分の情報を加筆訂正して、その地図はどんどんバージョンアップしていきます。私は、その地図をコピーして持ち歩いたり、自分のガイドブックの地図に必要な部分だけ書き込んだりして使わせてもらっています。なかでも美味しい食べ物屋情報はチェック必須です。

カイロで得た地図でペトラ遺跡を満喫

エジプトのカイロに、中東やアフリカの情報満載のノートを持つ有名な日本人宿があります。これから旅する中東の情報がなかった私は、ここの情報ノートを読むために、この宿に1泊しました。宿のロビーには、あまたの旅人たちが書いてきたノートが何十冊とあり、古くて破れたものはテープで補正されていました。ここで見つけた、ヨルダンのペトラ遺跡の観光マップが実に素晴らしく、ビューポイントや回り方など非常に役に立ちました。また、ガイドブックには載っていない隠れたシーク(峡谷)を歩き、インディ・ジョーンズ並みの冒険を楽しむことができました。

伝説の手書き地図「富永マップ」

もう20年くらい前ですが、バックパッカーの間で有名な手書きの地図がありました。それは「富永マップ」と呼ばれ、地図を作る仕事をしていた富永さんという方が、旅しながら世界各地で書き起こしたものです。プロが作った地図なので、正確であるのはもちろんのこと、見どころ、宿、食堂、ビューポイントなどの情報が小さな字でびっしりと書き込まれていました。世界のあちこちに富永マップはまだ残っているようで、最近では中米の地図が旅人の間に出回っているとか。私も昔、富永マップにはずいぶんお世話になりました。いつか富永さんの中米マップを手に入れて、中米を旅したいと思っています。