ガイドさんから聞く、KGB活動の裏話

その1からのつづきです。宿泊客のブラックリストには、当時の娼婦の名前がありました。それはKGBらもそのお客だったので、娼婦が一般宿泊客と接触することで情報が漏れては困るという理由だったそうです。他にも、KGBがエストニアからの撤退が決定し、ホテル屋上からヘリコプターで逃げるように去っていったために、職員が持ち出さなかったものも多く、タバコの吸殻や灰が残った灰皿が当時のそのままになっていました。そんなエピソードを交えて、ガイドさんが裏事情を解説してくれるので、面白く鑑賞できました。

スパイ活動ってどんなことをするの? リトアニアとエストニアのKGB博物館(その2) スパイ活動ってどんなことをするの? リトアニアとエストニアのKGB博物館(その2)

使用していたものにも触れられる、体験型ツアー

もう一方の扉の向こうは、盗聴装置が整備された部屋でした。壁に張られていたのは、ホテル内にあるレストランの座席配置。何のためだろうと思ったら、実は、裏にICチップを隠した皿を使って料理を出し、客の会話を盗聴するためウエイトレスに席の場所を指示する目的があったのです。他にも、爆弾を隠した小銭入れやKGB職員の衣類まで当時のそのままに展示されています。机の上にはロシア語で「合格」を意味するスタンプが置かれ、自分の好きな紙に押すことができました。当時のKGBが使用していたものに触れられる体験ができますよ。

23階からのパノラマビュー。昔の姿と比較して眺めよう

23階のバルコニーへ出ると、タリンの町を一望できました。旧市街の端まで、港を超え向こうの対岸まで眺められる絶景が広がっていました。現在の町の発展と比較できるよう、KGBの職員らも眺めただろう、当時の景色が写真が展示されていました。ガイド付き見学を体験して良かったと思います。最初は「英語解説だと難しいかな」と思いましたが、写真パネルやガイドさんの急がない解説で十分楽しむことができました。スパイ活動に興味がある方に、おすすめの博物館です。

もう一つのKGB博物館はビリニュスにあった!

KGBのスパイ活動風景を垣間見たような、そんなワクワクするタリンの博物館を見た後だっただけに、ビリニュスの博物館を訪れたとき、かなりショックを受けました。それは、こちらの博物館がもっと血なまぐさく、KGB支配の歴史の悲惨さを強く語っていたからです。ビリニュスのKGB博物館は旧市街からも近く、歩いて行くことができます。中世の面影を残すエリアと異なり、ショッピング通りを抜け、役所など公的機関が立ち並ぶエリアにありました。(その3へつづく)