ストライキに要注意! 荷物はいずこへ?

ヨーロッパでは、空港のストライキは決して珍しい出来事ではありません。僕がかつて添乗員をしていた頃には、何度も煮え湯を飲まされていました。ストライキの時に限って、往々にしてロストバゲージが発生するからです。モロッコのカサブランカに到着した時には、添乗員の僕の荷物だけが見つかりませんでした。しかし自分のことで、全体のスケジュールを遅らせることはできません。簡単な手続きだけして、夕方ホテルに入ると、すぐに某航空会社の事務所に向かいました。

荷物が出てこない!? ロストバゲージの際、何を交渉する? 荷物が出てこない!? ロストバゲージの際、何を交渉する?

具体的に何が不便なのか考えてみる

まずは、僕の荷物がどこに行ったのか、追跡してもらわなければなりません。そしてこちらの日程を先方に知らせた上で、何日後にどの町でピックアップするのか、あるいはホテルまで届けてくれるのか、詳細を打ち合わせておく必要がありました。そしてもう一つ。カサブランカまで、日本から丸一日移動してきているのです。せめて下着くらいは着替えたい。洗面道具も必要ですし、荷物が届くまで何日もかかるなら、シャツの替えもほしいです。

さて、航空会社のオフィスで交渉開始です!

市内の航空会社オフィスは、閉まる直前でした。それでも応対してくれたスカーフをかぶった女性職員は親切でした。僕の言い分をしっかりと聞き、まずはパソコン検索で荷物の確認。なぜか僕の荷物は、西アフリカに行っていました。モロッコに到着するのは三日後です。その日の僕の宿泊予定地は首都のラバト。便名と到着時刻が判明します。ホテルまでは届けられないので、取りに来てほしいとのこと。届けられるケースもあるが、ラバトではできないのだそうです。こういった交渉の場合、無理強いしないことが得策です。好条件を引き出すために、引くことも大切なのです。僕は、引き取りに行くことを約束しました。

航空会社のレギュレーション

そして着替えもできない窮状を訴えました。すると彼女は、「うちの会社では、ロストバゲージの緊急費用として、支店決済でお一人様100ドルまで、お出しできることになっているのです」と言って、彼女は100米ドル相当の現地通貨を渡してくれたのです。僕は急いで、ショッピングに走りました。そして必要なものを購入しても、十分おつりがきました。緊急費用はどこの航空会社でも大差はないようです。最近は海外旅行傷害保険でも、航空機預託手荷物補償として、僕の場合と同様の請求を保険会社にできるようになっています。航空会社にその旨の証明書を発行してもらい、購入した物品の領収書とあわせて、帰国後、保険会社に請求するのです。ただしこちらは、帰国後の手続きがわずらわしいです。僕の考えでは、旅先のトラブルは、できるだけ旅先で解決したほうが、気分良く旅ができるものですよ!