モロッコといえば「天然素材コスメ」

みなさんはモロッコと聞いて何をイメージしますか? エキゾチックな旧市街、砂漠を行くラクダ、クスクスやタジンなどの料理。そういえばちょっと前に「タジン鍋」が日本でも流行りましたね。それからバブーシュという革のスリッパやマルシェバッグをはじめとする雑貨もブームになりました。これらに加えて、最近は質の高い「天然素材コスメ」がいっぱいの「美容の国」として、女性たちの注目を集めています。確かに町で出会う女性たちのお肌はきめ細かくしっとりしていて、アイラインや口紅などのはっきりしたメイクがよく映えます。彼女たちはいったいどんなお手入れをしているのでしょう。

ハマムで美に磨きをかけよう(1)〜美容の国モロッコ、魅惑のナチュラルコスメ〜 ハマムで美に磨きをかけよう(1)〜美容の国モロッコ、魅惑のナチュラルコスメ〜

ローカルハマムへ偵察に行く

モロッコでは、まだお風呂のない家がたくさんあります。そこで彼らが通うのが町の中にあるハマム。いうなれば日本の銭湯みたいなものですね。私も旅行中に、各地のローカルハマムに行きました。宿で場所を教えてもらい、ガイドブックを参考に、ビーサンとタオル、洗面道具、ハマム代を持って(貴重品等は一切持たずに)いざ、ハマムに突入です。番台のおばさんにお金を払い、おばさんの目の届くところに着替えの袋を置いて、いよいよ中に入ります。あ、地元の女性たちは素っ裸ではなくパンツだけは穿いていますので、私たちもそれに倣いましょう。ちょっと薄暗いハマムの中はけっこう広いです。

垢すりに欠かせない「サボン・ノワール」

ハマムの奥は熱い蒸気がむんむんとしていて、蛇口からは熱いお湯がふんだんに出ています。砂漠が近く水が乏しいイメージがありますが、アトラス山脈の恵みで驚くほど湯量は豊富です。女性たちのやり方を真似て、まず置いてある大きなバケツに2つくらいお湯を汲み、自分の場所を陣取ります。床はあまりきれいじゃないので、地元の人たちはみんな持参したマットを敷いて座っていました。受付で借りた洗面器を使って、バケツのお湯を何度も浴びます。ここで登場するのが、天然素材コスメその1「サボン・ノワール」。オリーブオイルから作られるジェル状のこげ茶色の石鹸です。

恥ずかしいほど出てくる垢

かけ湯をしたあとの体にサボン・ノワールをまんべんなく塗って、そのまましばらく置いておきます。ハマムの中はスチームサウナ状態なので、体も温まります。番台でお金を払うときに垢すりを申し込んでおくと、ここで垢すりのおばさんに呼ばれ、別室に移動して垢すりをやってもらえます。プロにやってもらうとビックリするほど垢が出てきてちょっと恥ずかしいですね。みんなは垢すりミトンを持参していて、サボン・ノワールを流したら自分で垢すりをします。不思議なことに、日本の垢すりタオルじゃいまひとつ。見かねた隣の女性が私の背中や腕をミトンでこすってくれました(笑)。(2に続く)