モロッコの砂漠の町、メルズーガ

あるとき、砂漠へ行こうと思い立ち、向かったのはモロッコ。昔、地理の授業で習ったことのある、世界一大きい砂漠「サハラ砂漠」です。北アフリカ大陸を横断するように広がり、大陸の3分の1の面積を占めます。「砂漠」の定義は、ほとんど雨が降らず、動植物が少なく、人間の生活も制約されている地域のこと。一体、そんなところに旅行に行って、何をどう過ごすのだろうか?と思いませんか。「何もない」はずの砂漠ですが、行ってみると「素晴しいもの」がありました。旅の入口マラケシュから、バスで砂漠の町メルズーガへ向かいます。

何もないサハラ砂漠で、一晩ただ何もしない過ごし方 何もないサハラ砂漠で、一晩ただ何もしない過ごし方

らくだにのってサハラ砂漠へ

メルズーガに到着したのは、夜の8時過ぎ。辺りは真っ暗で、街頭もありません。宿に着くと、簡単な食事を用意してくれました。その日は、宿の屋上で、星を眺めながら寝ることにしました。10月上旬、砂漠の夜は冷えるので、毛布2枚は必須です。満天の星空に、感激しつつ、相棒と語り合い一夜を過ごしました。翌日の午後から、砂漠ツアーがスタート。宿までらくだが迎えに来てくれました。暑さ対策のため、頭にターバンを巻いて、出発です!シェビ大砂丘の中をらくだに乗って、進みます。見渡す限り砂、砂丘で、景色は変わらず、「砂漠」に来た実感が湧いてきました。

タジン鍋の夕食と満天の星空

3時間ほど歩いた後、砂漠に住むベルベル人の集落に到着。ミントティーで出迎えてくれました。日が沈み夜になると、砂の上に布を引き、テーブル置いて、夕食タイム。砂漠で食べるタジン鍋はとても美味しかったです。夕食の後、ただ寝転がって上を見上げました。そこに広がるのは宇宙。星明かりのみで、暗闇と静寂に包まれる夜。今までの人生で見てきた数を、一夜にして上回る流れ星の数。太陽、月に星、「砂漠」には他に何もありません。日本にいても同じものがあるのに、目に映るもの全く違いました。ただ寝そべるだけで、砂漠の夜を満喫できます。

砂漠は砂丘だけではない、黒岩砂漠もあります

砂漠というと、砂ばかりの広い砂丘が続くと思っていましたが、砂丘砂漠は実はごく一部です。サハラ砂漠の大部分は礫砂漠で、ブラックデザート(黒砂漠)と呼ばれています。2mmほどの小さい小石を含む大地、平らな荒野が果てしなく広がっています。シェビ砂丘を越えてさらに奥への進むと、アルジェリアの国境沿いに、その黒砂漠が現れます。遊牧民ノマドの家があり、その家に泊まることができるツアーも催行されています。その家は、すべて土でできているとか。異なった2種類の砂漠の姿を見るには、2泊以上のツアーへの参加がお勧めです。