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オランダ・デンハーグ・美術館・博物館の現地ガイド記事
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海外現地発ガイド通信

オランダの政治の中心で特殊な体験を。監獄博物館。


掲載日:2017/11/15 テーマ:美術館・博物館 行き先: オランダ / デンハーグ

タグ: すごい! ためになる ハラハラドキドキ 珍しい 博物館 歴史


ビネンホフの向かいの特徴的な博物館

道路に突きだした形状の建物 道路に突きだした形状の建物

オランダ政治の中心都市、デン・ハーグ。国会議事堂を擁するビネンホフの向かいにある特徴的な煉瓦造りの建物「監獄博物館」。現在は博物館ですが、1428年から1828年の4世紀に渡り、その名の通り監獄として使用されていました。監獄時代はオランダの歴史上の重要人物が収監されていたりと、大変興味深い場所でもあります。例えはここを見学する上で予備知識として頭に入れておきたいのが、デ・ウィット兄弟です。

デ・ウィット兄弟

拷問室と種々道具 拷問室と種々道具

ヨハン・デ・ウィット(Johan de Witt)は1653年から1668年にかけホラント州の法律顧問を歴任、当時のオランダ共和国の事実上の宰相でした。ヨハンの兄コルネリス・デ・ウィット(Cornelis de Witt)も、ドルドレヒト市長、ホラント州副総督等を歴任した政治家です。しかし英蘭戦争やオランダ侵略戦争、更には海上封鎖でオランダ経済は疲弊。民衆の怒りの矛先はデ・ウィット政権へと向けられ、オラニエ公ウィレム3世擁立の機運が高まります。1672年にウィレム3世に対する反逆罪の疑いでコルネリスは逮捕され、この監獄に収監されます。嫌疑は晴れたものの度重なる拷問により衰弱したコルネリスは、弟のヨハンを迎えに呼びます。しかし怒れる民衆が敷地内に乱入。兄弟は民衆によって引きずり出され私刑に処されたのです。

高級独房と留置室の格差に仰天

様々な器具が展示されている 様々な器具が展示されている

コルネリウスの逮捕は陰謀説が有力、と現在では言われています。ちなみにデ・ウィット兄弟の悲劇は大デュマ作の小説「黒いチューリップ」の題材にもなりました。そして黒いチューリップは一路真輝主演、宝塚雪組により舞台化もされました。
余談はさておき、早速ガイドツアーに参加して内部を見学してみましょう。迷路のような複雑な内部構造。頑丈な鉄格子に分厚い壁。暗くて狭い留置室は15人収容でもぎゅうぎゅう詰め。男女関係なく収監されベッドもなくトイレも共同。当時の悲惨な状況が目に見えてきます。別料金を払えば高級監房に入れましたが、勿論裕福な囚人だけが支払える額でした。高級監房は広々としていて、ベッド、トイレ及び浴室も完備。前述のコルネリウスもこの監房に収監されていました。

特殊な場所を見学したい方におすすめ

他室とはイメージが正反対の判事室 他室とはイメージが正反対の判事室

展示室では中世の数々の拷問具や拘束具、焼き鏝、更にはギロチンなどを見ることができます。拷問室では「どのように囚人が吊るされたか」などガイドさんが熱心に説明してくれます。それらのダークな展示物や留置場に対し、判事室は明るく陽光が差し込み、お城の一室のよう。同じ施設内にあるとは想像がつかないことでしょう。
対岸のビネンホフや白亜のマウリッツハイス美術館とはどこか対照的な監獄博物館。特殊な場所を見学してみたい方、または歴史に興味のある方に大変お勧めの博物館です

監獄博物館 (Museum de Gevangenpoort)

所在地:Buitenhof 33, 2513 AH Den Haag
電話:070 346 08 61
開館時間:
火曜から金曜: 午前10時から午後5時
土日:正午から午後5時
休館日:月曜
入場料:大人10ユーロ、12歳以下6ユーロ
英語のガイドツアー:土日の午後2時15分から
行き方:デンハーグ中央駅から徒歩14分。またはトラム16、17番でBuitenhof下車後徒歩一分。またはトラム2、3、4、6番でSpui下車後徒歩5分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/11/15)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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