- ミツフィ
- 東京で外資系企業のデザイン部勤務後、オランダ人との国際結婚でオランダ在住。現地でデザイナー、絵師、ライター、コーディネーター等従事。オランダ人に囲まれた環境の為、旅行、グルメ、歴史、音楽、アート、サッカー等ネイティブ仕込みのオランダ情報を幅広く配信。職業柄アニメ等、海外での日本ブームにも詳しい
出発エリアをに変更しました。
掲載日:2018/10/25 テーマ:祭り・イベント 行き先: オランダ / デンハーグ
タグ: おもしろい イベント スポーツイベント ニューイヤー ニューイヤー特集 ビーチ ビーチ&シティ特集 祭り
イベント開始を待つ参加者達
新年に寒中水泳を行う団体は、日本を含め世界各国にあると思います。オランダでも毎年1月1日に各地で寒中水泳大会が開かれ、オランダの伝統行事となっています。現在は200カ所以上の海や湖で大会が行われていますが、特に2018年に60周年を迎えたスフェベニンヘンの大会はオランダ最大を誇り、1万人規模の参加者でにぎわいます。新年寒中水泳大会は1960年に水泳クラブによって始められましたが、オランダの有名な食品会社UNOX(ウノックス)がスポンサーになると大会は注目を集め、以降オランダでは参加者と開催場所が年々増えていきました。
UNOXのスープ缶のコスプレの参加者
さて冒頭で便宜上「寒中水泳」と申しましたが、正確な名称はニューイヤーズ・ダイブ(新年のダイブ)で、特に競争もないし無理に泳がずとも水に入ればいいのです。ちょっと水に入って波打ち際で記念撮影をし、インスタにアップしてからすぐに陸に引き返す人もいます。かと思うと長い間水に浸かって寒中水泳に果敢に挑戦する猛者達もいます。また入場料を払ったのなら、水に入らなくても見学が可能で、観戦だけする人もいます。
一万人規模が真冬の海へ
殆どの参加者は、水着に暖かいニット帽という、ある意味真逆のコーディネートで海へと走って行きます。しかしドレスコードは水着とは限らず、100年前の水着スタイルや、人魚やスープ缶などユニークなコスプレで真冬の北海に飛び込む参加者たちもいます。オランダ人だけではなく様々な国の人々も数多く参加し、各々の国旗をはためかせてダイブする光景もよく見かけます。またピカチュウの着ぐるみの参加者も複数見かけました。日本産まれのピカチュウは、今やミッキーマウス並みの世界的な人気者となり、オランダの伝統行事にまで登場とは感慨深いですね。
陸へ戻るピカチュウ
さてオランダ名物のダイブが終わった後に、もう一つのオランダ名物が待っています。それはオランダ料理のエルテンスープ(緑豆のスープ)。スポンサーのUNOX社製の暖かいエルテンスープが、入場者や参加者に海岸でふるまわれます。また入場者や参加者はUNOXロゴ入りニット帽やエルテンスープの参加者限定缶などをお土産にもらうことができます。ピカチュウもいたことですし、日本人旅行者で体力に自信がある方、大和魂を示したい方は、オランダの元旦のこの伝統行事に参加してみてはいかがでしょうか。
ダイブ後のお楽しみのエルテンスープ
開催場所:スフェベニンフェン
開催日時:毎年1月1日、正午から30分位。受付開始は午前10時半ごろから。変更の可能性があるので逐次UNOX公式サイト参照。
入場料:2018年は3ユーロ。変更の可能性があるので逐次UNOX公式サイト参照。
公式:http://www.unox.nl/nieuwjaarsduik
行き方:デンハーグ中央駅からトラム9番で20分、Kurhaus下車後徒歩5分。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/10/25)
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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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